第22章 全般的な更新

長いネットワークデバイス名の短縮化

ネットワークデバイスには、許容できないほど長い名前のものがあります。これは、特定のファームウェアが意味のないデータ (例: カーネルがユーザー空間に渡すデバイスの onboard index の値) を報告することが原因です。
以前のリリースでは、特に VLAN など最大長の名前の場合に問題が発生していました。今回の更新では、systemd は許容できない長さの名前は拒否して、異なる名前のスキームにフォールバックされるようになり、長いネットワークデバイス名は表示されなくなりました。
重要: これにより、既存のシステム環境で使用された名前が変更される可能性があり、変更されたネットワークデバイスがオンラインにならない可能性があります。
X が 16383 以上の enoX という名前のネットワークカードで名前が変更されます。VMWare のマシンのファームウェアでは記載の問題が含まれているため、VMWare の多くで影響を受けます (BZ#1230210)。

systemd がデバイスの識別バイトを正しく読みこむようにするための修正

バイトオーダーの問題が原因で、Red Hat Enterprise Linux 7.2 の systemd のバージョンは、間違った順番でデバイスの識別バイトを読み込み、dev/disk/by-id/wwn-* のシンボリックリンクが誤って生成されていました。正しい順にデバイスの識別バイトが配置され、シンボリックリンクも正しく生成されるように修正が適用されました。/dev/disk/by-id/wwn-* から取得する値に依存する参照は、Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降では正しく機能するように変更する必要があります (BZ#1308795)。

net.unix.max_dgram_qlen の値が 512 に増加

以前のリリースでは、net.unix.max_dgram_qlen のカーネルオプションのデフォルト値が 16 だったため、ネットワークトラフィックが過剰な場合に、特定のサービスが予期せず中断される可能性がありました。今回の更新では、この問題が発生しないようにカーネルオプションの値が 512 に設定されました。この変更を適用するには、ユーザーはマシンを再起動する必要があります (BZ#1267707)。

ldconfig.service が原因で /lib/ および /lib64/ の root 以外のファイルシステムへのリンクが削除される問題

Red Hat Enterprise Linux 7.2 では ldconfig.service が導入され、root 以外のファイルシステムがマウントされる前の、初期のブートプロセスで実行されていました。今回の更新以前は、ldconfig.service が実行されると、まだマウントされていないファイルシステムを参照する /lib//lib64/ ディレクトリーのリンクが削除されていました。Red Hat Enterprise Linux 7.3 では ldconfig.service が削除され、問題が発生しなくなりました (BZ#1301990)。

多くのプロセスが短い間隔で中断された場合に systemd がハングしない

以前のリリースでは、リーピングプロセスのアルゴリズムが非効率であるため、大量のプロセスが短い間隔で中断されると、systemd サービスが応答しなくなりました。今回の更新では、このアルゴリズムが向上され、systemd はより迅速にプロセスをリープでき、記載の systemd のハングの問題を予防できるようになりました (BZ#1360160)。

gnome-dictionary multilib パッケージの競合が発生しない

gnome-dictionary multilib パッケージの 32 ビット版と 64 ビット版の両方がインストールされている場合は、Red Hat Enterprise Linux 7.2 から Red Hat Enterprise Linux 7.3 へのアップグレードに失敗していました。この問題を修正するために、Red Hat Enterprise Linux 7.3 から 32 ビットのパッケージが削除されたのでこのような状況でも予想どおりにアップグレードされるようになりました (BZ#1360338)。