第23章 カーネル

criu ツール

Red Hat Enterprise Linux 7.2 は criu ツールをテクノロジープレビューとして採用しています。ユーザー空間でのチェックポイントと復元 を実装し、実行中のアプリケーションをフリーズさせファイルの集合として保存、あとでフリーズ状態から復元することができます。
criu ツールは Protocol Buffers に依存します。言語的に中立、プラットフォーム的に中立な伸縮性のある直列化構造のデータ用メカニズムになります。依存パッケージとなる protobufprotobuf-c も Red Hat Enterprise Linux 7.2 にテクノロジープレビューとして追加されています。

ユーザーの名前空間

ホストとコンテナーを適切に分離することにより Linux コンテナーを実行しているサーバーに対する安全性を高める機能になります。コンテナー管理者がホスト上で管理操作を実行できなくなるため、安全性が高まります。

IBM System z 向け LPAR ウォッチドッグ

IBM System z 向けに強化されたウォッチドッグドライバーがテクノロジープレビューとして利用できるようになります。Linux 論理パーティション (LPAR) や z/VM ハイパーバイザーの Linux ゲストに対応する他、Linux システムが応答しなくなった場合の自動再起動や自動ダンプ機能も備えています。

i40evf による大規模リセット処理

仮想関数が遭遇する最も一般的なタイプのリセットは各仮想関数のリセットに下垂する物理関数です。ただし、Core や EMP リセットなど大規模なリセットの場合、デバイスの再初期化時に仮想関数が同じ VSI を取得せずオリジナルの VSI のリソースを継続して要求するため仮想関数が復帰できませんでした。本更新ではテクノロジープレビューとして admin queue state machine に余分な state が追加されドライバーによる実行時の設定情報の再要求が可能になります。リセット復帰中、この部分が aq_required フィールドに設定され、ドライバーのバックアップを試行する前に設定情報がフェッチされます。

Intel® Omni-Path Architecture カーネルドライバーのサポート

テクノロジープレビューとしてサポートされる Intel® Omni-Path Architecture (OPA) カーネルドライバーを使用すると、Host Fabric Interconnect (HFI) ハードウェアに対して、クラスター環境内のコンピュートノードと I/O ノード間の高パフォーマンスデータ転送 (高帯域幅、高メッセージレート、低レイテンシー) 向けの初期化および設定を実行できます。
Intel® Omni-Path のドキュメントの取得方法については、https://access.redhat.com/articles/2039623 を参照してください。

IBM System z 上の Diag0c のサポート

Red Hat Enterprise Linux 7.2 ではテクノロジープレビューとして IBM System z 上で Diag0c 機能を導入しています。Diag0c 対応となったことで、z/VM ハイパーバイザーが提供する CPU パフォーマンスメトリクスが読み取れるほか、診断タスクが実行された Linux ゲストの各オンライン CPU の管理時間を取得することができます。

RDMA 向け 10GbE RoCE Express 機能

テクノロジープレビューとして、Red Hat Enterprise Linux 7.2 には 10GbE RDMA over Converged Ethernet (RoCE) Express 機能が含まれています。これにより、 IBM System z 上でイーサネット、Remote Direct Memory Access (RDMA)、Direct Access Programming Library (DAPL)、および OpenFabrics Enterprise Distribution (OFED) API の使用が可能になります。
この機能を IBM z13 システムで使用する前に、最低限の必須サービスが適用されていることを確認してください: z/VM APAR UM34525 および HW ycode N98778.057 (bundle 14)。

IBM System z 上での zEDC 圧縮

Red Hat Enterprise Linux 7.2 には Generic Workqueue (GenWQE) エンジンデバイスドライバーがテクノロジープレビューとして含まれています。このドライバーの最初のタスクは、zlib スタイルの圧縮と RFC1950、RFC1951 および RFC1952 形式の展開を実行することですが、他の各種のタスクを加速するように調整することも可能です。