第40章 仮想化

KVM で GRUB 2 の操作に問題

KVM でシリアルコンソールを使用すると GRUB 2 メニューで操作を行うため一定以上の時間矢印キーを押し続けると異常な動作が見られます。この問題を回避するため、矢印キーを長く押し続けて入力を急ぐのは避けてください。

Hyper-V ゲストで GPT (GUID Partition Table) ディスクのサイズ変更を行うとパーティションテーブルエラーが発生する

最後のパーティションの後に空き領域がある場合、Hyper-V マネージャーはユーザーがディスクの未使用の最後の部分をドロップできるようにしてゲスト上にある GPT パーティションにしたディスクの縮小に対応しています。しかし、この動作によりディスクの 2 番目の GPT ヘッダーが警告を発することなく削除されてしまいます。ゲストによりパーティションテーブルの検査が行われると (parted(8) など) エラーメッセージを出力する可能性があります。Hyper-V の既知の限界になります。
これを回避するため、GPT ディスクを縮小した後に gdisk(8) エキスパートコマンド e を使って 2 番目の GPT ヘッダーを復元することができます。Hyper-V の Expand オプションを使用している場合にも発生しますが、parted(8) ツールで修正が可能です。

virsh iface-bridge でのブリッジ作成が失敗する

Red Hat Enterprise Linux 7 をネットワーク以外のソースからインストールする場合、デフォルトではネットワークデバイス名がインターフェース設定ファイルでは指定されていません (これは DEVICE= 行で実行)。このため virsh iface-bridge コマンドを使ったネットワークブリッジの作成は、エラーメッセージが出て失敗します。この問題を回避するには、/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-* ファイルに DEVICE= の行を追加します。

QEMU エミュレートされた CAC スマートカードが ActivClient ソフトウェアと互換性がない

現時点では、QEMU でエミュレートされた Common Access Card (CAC) スマートカードは、ActivClient ソフトウェアが受け入れません。この問題を回避するには、pcscd デーモンを無効にし、Windows KVM ゲストのプロビジョニングを行い、これを virt-viewer ツールで事前設定し、USB リダイレクトオプションを選択します。そして、ActivClient ソフトウェアをインストールした後、KVM ゲストを再起動します。この設定により、ActivClient はエミュレートされた CAC カードを受け付けるようになります。

virtio-win VFD ファイルに Windows 10 ドライバーが含まれていない

フロッピーディスクのサイズ制限により、virtio-win パッケージ内の仮想フロッピーディスク (VFD) ファイルには、Windows 10 フォルダーが含まれていません。VFD から Windows 10 ドライバーをインストールする必要がある場合は、代わりに Windows 8 もしくは Windows 8.1 ドライバーを使用することができます。別の方法では、Windows 10 ドライバーを /usr/share/virtio-win/ ディレクトリー内の ISO ファイルからインストールすることもできます。

移行後のゲストがシリアルコンソールでブートメニューを表示しない

Red Hat Enterprise Linux 6 上で作成された仮想マシン (VM) でグラフィックカードがないもの(virt-install ユーティリティーで --graphics none オプションを使用して作成した VM など) は、Red Hat Enterprise Linux 7 ホストに移行後は、シリアルコンソールでブートメニューを表示しません。この問題を回避するには、<bios useserial='yes'/> という行を domain.xml ファイルに追加します。これにより、ブートメニューが期待通りに表示されるようになります。
XML ファイルをこの方法で修正する場合は、これを Red Hat Enterprise Linux 6.6 またはそれ以前のバージョンに使用しないでください。これらのバージョンでは、BZ#1162759 で導入された変更の恩恵が適用されません。