Red Hat Training

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第9章 クラスタリング

クラスターは、重要な実稼働サービスの信頼性、スケーラビリティ、および可用性を向上させるために連携して動作する複数のコンピューター (ノード) です。Red Hat Enterprise Linux 7 を使用した高可用性は、パフォーマンス、高可用性、負荷分散、およびファイル共有のさまざまなニーズに合わせて、さまざまな設定でデプロイメントできます。
Red Hat High Availability Add-On の設定と管理に関する情報を提供する Red Hat Enterprise Linux 7 で利用可能なドキュメントのリストについては、「クラスターリングと高可用性」 を参照してください。

9.1. Pacemaker クラスターマネージャー

Red Hat Enterprise Linux 7 は、rgmanagerPacemaker に置き換えて、クラスターリソースを管理し、ノード障害から回復します。
Pacemaker の利点には次のようなものがあります。
  • リソース設定の自動 Synchronization とバージョン管理。
  • ユーザーの環境により厳密に適合できる柔軟なリソースおよびフェンシングモデル。
  • フェンシングは、リソースレベルの障害から回復するために使用できます。
  • 時間ベースの設定オプション。
  • 複数のノードで同じリソースを実行する機能。たとえば、Web サーバーまたはクラスターファイルシステム。
  • 2 つの異なるモードのいずれかで、複数のノードで同じリソースを実行する機能。たとえば、同期ソースとターゲット。
  • Pacemaker は分散ロックマネージャーを必要としません。
  • クォーラムが失われたとき、または複数のパーティションが形成されたときの設定可能な動作。