第12章 コンパイラーとツール

12.1. GCC ツールチェーン

Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、GCC ツールチェーンは gcc-4.8.x リリースシリーズをベースとしており、Red Hat Enterprise Linux 6 の同等のツールと比較すると、数多くの機能強化およびバグ修正が含まれています。同様に、Red Hat Enterprise Linux 7 には、binutils-2.23.52.x が含まれます。
これらのバージョンは、Red Hat Developer Toolset 2.0 の同等のツールに対応しています。Red Hat Enterprise Linux 6 と Red Hat Enterprise Linux 7 における gccbinutils の詳細なバージョン比較については、以下を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 ツールチェーンの注目すべき点は、以下の通りです。
  • C++11 に準拠したアプリケーション構築の実験的サポート (C++11 言語の完全サポートを含む)、および C11 機能の部分的な実験的サポート。
  • 並列アプリケーションのプログラミングに対する改善されたサポート。これには、OpenMP v3.1、C++11 の型およびアトミックなメモリーアクセスのための GCC ビルトインのサポートや、Transactional Memory (Intel RTM/HLE 組み込み、ビルトイン、およびコード生成を含む) の実験的サポートが含まれます。
  • コードのパフォーマンスを改善する新たな Local Register Allocator (LRA)。
  • DWARF4 がデフォルトのデバッグ形式として新たに使用されるようになる。
  • アーキテクチャー固有の各種の新規オプション。
  • AMD family 15h および 16h プロセッサーのサポート。
  • リンク時最適化のサポート。
  • 強化された警告および診断機能。
  • Fortran の各種新機能。