Red Hat Enterprise Linux 7
Red Hat Enterprise Linux 7.0 リリースノート
エディッション 0
Red Hat Red Hat Engineering Content Services
概要
本リリースノートでは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 リリースで実装された主な機能および機能強化について説明しています。Red Hat Enterprise Linux 6 に対する Red Hat Enterprise Linux 7 の変更点の詳細については、
Migration Planning Guide を参照してください。既知の問題の一覧は、
Technical Notes にあります。
こちらでご覧になれるオンライン版の Red Hat Enterprise Linux 7.0 リリースノートが最終的な最新バージョンとなります。本リリースに関してご質問があるお客様には、ご使用の Red Hat Enterprise Linux バージョンのオンライン版のリリースノートおよびテクニカルノートをご覧いただくことをお勧めします。
謝辞
Red Hat グローバルサポートサービスは、Red Hat Enterprise Linux 7 のテストにおいて、Sterling Alexander 氏および Michael Everette 氏から多大なるご協力をいただきました。
Red Hat は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 の提供をここにお知らせいたします。Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、Red Hat における次世代オペレーションシステムの総合的なスイートです。ミッションクリティカルな企業用コンピューティング向けに設計され、トップクラスのソフトウェアベンダーおよびハードウェアベンダーにより認定されています。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 is available as a single kit on the following architectures :
64-bit AMD
64-bit Intel
IBM POWER7 および POWER8
IBM System z
本リリースでは、Red Hat はサーバー、システム、および Red Hat の総合的なオープンソース経験などによって得た改善の集大成を提供します。
以下は、以前のバージョン 5 および 6 との比較に基づく Red Hat Enterprise Linux 7 の能力および制限を示す一覧です。
表3.1 Red Hat Enterprise Linux バージョン 5、6 および 7 の制限
| | Red Hat Enterprise Linux 5 | Red Hat Enterprise Linux 6 | Red Hat Enterprise Linux 7 |
|---|
最大論理 CPU 数 | | | |
| x86_64 | 160/255 | 160/4096 | 160/5120 |
| POWER | 128/128 | 128 | 評価段階 |
| System z | 101 (zEC12) | 101 (zEC12) | 評価段階 |
最大メモリー容量 | | | |
| x86_64 | 1 TB | 3 TB 対応/64 TB | 3 TB 対応/64 TB |
| POWER | 最小 512 GB/1 TB (推奨) | 2 TB | 2 TB |
| System z | 3 TB (z196) | 3 TB (z196) | 3 TB (z196) |
必要な最小値 | | | |
| x86_64 | 最小 512 MB /1 GB (1 論理 CPU あたりの推奨) | 最小 1 GB /1 GB (1 論理 CPU あたりの推奨) | 最小 1 GB /1 GB (1 論理 CPU あたりの推奨) |
| POWER | 1 GB/2 GB (推奨) | 2 GB/2 GB (1 Red Hat Enterprise Linux インストールあたり) | 2 GB/2 GB (1 Red Hat Enterprise Linux インストールあたり) |
| System z | 512 MB | 512 MB | 1 GB |
ファイルシステムとストレージの制限 | | | |
| 最大ファイルサイズ (XFS) | 16 TB | 16 TB | 16 TB |
| 最大ファイルサイズ (ext4) | 16 TB | 16 TB | 50 TB |
| 最大ファイルサイズ (Btrfs) | 該当なし | 評価段階 | 評価段階 |
| 最大ファイルサイズ (XFS) | 100 TB | 100 TB | 500 TB |
| ファイルシステムの最大サイズ (ext4) | 16 TB | 16 TB | 50 TB |
| ファイルシステムの最大サイズ (Btrfs) | 該当なし | 評価段階 | 50 TB |
| 最大 Boot LUN サイズ | 2 TB | 16 TB | 50 TB |
| プロセス 1 つあたりの最大アドレスサイズ: x86_64 | 2 TB | 128 TB | 128 TB |
| | | |
非推奨の、または削除されたパッケージおよびドライバーについての次の表は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 リリースに限定したものであり、Red Hat Enterprise Linux 7.0 における Red Hat の裁量によって変更される可能性があります。
以下の機能およびケイパビリティーは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 で非推奨になる予定であり、製品の今後のバージョンからは削除される可能性があります。該当する場合は、代替ケイパビリティーが以下に提案されています。
表4.1 非推奨パッケージ
| 機能/パッケージ | 代替 | 移行についての備考 |
|---|
| ext2、ext3 ファイルシステムのサポート | ext4 | ext4 コードは ext2 および ext3 ファイルシステムに使用できます。 |
| sblim-sfcb | tog-pegasus | |
| レガシーの RHN でホストされる登録 | subscription-manager および Subscription Asset Manager | |
| acpid | systemd | |
| evolution-mapi | evolution-ews | Microsoft Exchange Server 2003 マシンからの移行を行なってください。 |
| gtkhtml3 | webkitgtk3 | |
| sendmail | postfix | |
| edac-utils および mcelog | rasdaemon | |
| libcgroup | systemd | cgutils は引き続き Red Hat Enterprise Linux 7.0 に残りますが、systemd については、以降のリリースでお客様が移行できるようそのケイパビリティーを進化させています。 |
| krb5-appl | openssh | OpenSSH には、アクティブに保守が行なわれている標準とアクティブな開発と保守が行なわれているコードベースを使用して実装されている機能的に似通った各種のツールが含まれます。 |
| lvm1 | lvm2 | |
| lvm2mirror および cmirror | lvm2 raid1 | lvm2 raid1 はクラスターをサポートしません。cmirror を他に置き換える計画はありません。 |
このセクションでは、Red Hat Enterprise Linux 6 との比較により、Red Hat Enterprise Linux 7 から削除されたパッケージを示す一覧を表示します。
表4.2 削除されたパッケージ
| 機能/パッケージ | 代替 | 移行についての備考 |
|---|
| gcj | OpenJDK | Java アプリケーションを、gcj を使ってネイティブコードにコンパイルしないでください。 |
| インストレーションアーキテクチャーとしての 32-bit アーキテクチャー | 64-bit アーキテクチャー | アプリケーションは、現在でも互換性ライブラリーを使って実行されます。64-bit Red Hat Enterprise Linux 6 でアプリケーションをテストしてください。32 ビットブートのサポートが必要な場合は、引き続き Red Hat Enterprise Linux 6 を使用してください。 |
| IBM POWER6 サポート | なし | 引き続き Red Hat Enterprise Linux 5 または 6 を使用してください。 |
| Matahari | CIM ベースの管理 | Matahari は Red Hat Enterprise Linux 6.4 から削除されましたので、使用しないでください。 |
| ecryptfs | 既存の LUKS または dm-crypt を使用したブロックベースの暗号化 | 移行できません。ユーザーは暗号化されたデータを再作成する必要があります。 |
| TurboGears2 web アプリケーションスタック | なし | |
| OpenMotif バージョン 2.2 | Motif 2.3 | Red Hat Enterprise Linux 6 にある現在の Motif バージョンをベースにアプリケーションを再構築します。 |
| webalizer web アナリティクスツール | なし | |
| compiz ウィンドウマネージャー | gnome-shell | |
| Eclipse Developer Toolset | なし | Eclipse は、Red Hat Developer Toolset オファリングで提供されるようになりました。 |
| Qpid および QMF | なし | Qpid および QMF は、MRG オファリングで使用できます。 |
| amtu | なし | Common Criteria の認定でこのツールは不要になりました。 |
| system-config-services | systemadm | |
| pidgin フロントエンド | empathy | |
| perl-suidperl インタープリター | なし | この機能は、アップストリームの Perl では利用できなくなりました。 |
pam_passwdqc、pam_cracklib | pam_pwquality | |
| HAL ライブラリーおよびデーモン | udev | |
| ConsoleKit ライブラリーおよびデーモン | systemd | http://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/writing-display-managers |
| DeviceKit-power | upower | |
| system-config-lvm | gnome-disk-utility および system-storage-manager | gnome-disk-utility も Red Hat Enterprise Linux 6 に含まれます。system-storage-manager はより単純なタスクに使用され、lvm2 コマンドは、LVM に関連する微調整やより複雑な操作に使用できます。 |
| system-config-network | nm-connection-editor、nmcli | nm-connection-editor も Red Hat Enterprise Linux 6 にあります。 |
| taskjuggler | なし | |
| thunderbird | evolution | |
| vconfig | iproute | vconfig のすべての機能は、iproute パッケージの ip ツールによって提供されます。さらに詳しくは、ip-link(8) man ページを参照してください。 |
| 種々の旧式グラフィックスドライバー | 最新ハードウェアまたは vesa ドライバー | |
| xorg-x11-twm | なし | |
| xorg-x11-xdm | gdm | |
| system-config-firewall | firewall-config および firewall-cmd | system-config-firewall は、iptables サービスと共に、静的環境のみの代替ファイアーウォールソリューションの一部として引き続き利用できます。 |
| mod_perl | mod_fcgid | mod_perl は HTTP 2.4 と互換性がありません |
| busybox | なし | |
| prelink | なし | prelink は Red Hat Enterprise Linux 7.0 に同梱されますが、デフォルトでは無効にされていることに注意してください。 |
| KVM および仮想化パッケージ (ComputeNode バリアント) | KVM および仮想化に備わったバリアント (サーバーバリアントなど) | |
| module-init-tools | kmod | |
| kernel-firmware-* | linux-firmware | |
| flight-recorder | なし
| |
| wireless-tools | コマンドラインから基本的なワイヤレスデバイスの操作を実行するには、iw パッケージの iw バイナリーを使用してください。 | |
| libtopology | hwloc | |
| digikam | なし | 複雑な依存関係により、digiKam フォト管理プログラムは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 ソフトウェアチャンネルでは使用できません。 |
| NetworkManager-openswan | NetworkManager-libreswan | |
| KDE ディスプレイマネージャー (KDM) | GNOME ディスプレイマネージャー (GDM) | GNOME ディスプレイマネージャーは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のデフォルトのディスプレイマネージャーです。KDE (K デスクトップ環境) は引き続き利用でき、かつサポートされていることに注意してください。 |
| virt-tar | virt-tar-in および virt-tar-out | コマンドラインの構文が変更されたことに注意してください。さらに詳しくは、man ページを参照してください。 |
| virt-list-filesytems | virt-filesystems | コマンドラインの構文が変更されたことに注意してください。さらに詳しくは、man ページを参照してください。 |
| virt-list-partitions | virt-filesystems | コマンドラインの構文が変更されたことに注意してください。さらに詳しくは、man ページを参照してください。 |
以下のドライブおよびモジュールは Red Hat Enterprise Linux 7.0 では推奨されておらず、将来のリリースの Red Hat Enterprise Linux では削除される可能性があります。
グラフィックスドライバー
| xorg-x11-drv-ast |
| xorg-x11-drv-cirrus |
| xorg-x11-drv-mach64 |
| xorg-x11-drv-mga |
| xorg-x11-drv-openchrome |
上記のすべてのグラフィックスドライバーが、Kernel Mode Setting (KMS) ドライバーに置き換わることに注意してください。
ストレージドライバー
| 3w-9xxx |
| arcmsr |
| aic79xx |
| Emulex lpfc820 |
4.4. 廃止されたカーネルドライバー、モジュールおよび機能
このセクションでは、Red Hat Enterprise Linux 6 との比較により、Red Hat Enterprise Linux 7.0 で削除されたドライバーおよびモジュール示す一覧を表示します。
ストレージドライバー
| megaraid_mm |
| cciss |
| aic94xx |
| aic7xxx |
| i2o |
| ips |
| megaraid_mbox |
| mptlan |
| mptfc |
| sym53c8xx |
| ecryptfs |
| 3w-xxxx |
ネットワーキングドライバー
| 3c59x |
| 3c574_cs |
| 3c589_c |
| 3c589_cs |
| 8390 |
| acenic |
| amd8111e |
| at76c50x-usb |
| ath5k |
| axnet_cs |
| b43 |
| b43legacy |
| can-dev |
| cassini |
| cdc-phonet |
| cxgb |
| de4x5 |
| de2104x |
| dl2k |
| dmfe |
| e100 |
| ems_pci |
| ems_usb |
| fealnx |
| fmvi18x_cs |
| fmvj18x_cs |
| forcedeth |
| ipw2100 |
| ipw2200 |
| ixgb |
| kvaser_pci |
| libertas |
| libertas_tf |
| libertas_tf_usb |
| mac80211_hwsim |
| natsemi |
| ne2k-pci |
| niu |
| nmckan_cs |
| nmclan_cs |
| ns83820 |
| p54pci |
| p54usb |
| pcnet32 |
| pcnet_32 |
| pcnet_cs |
| pppol2tp |
| r6040 |
| rt61pci |
| rt73usb |
| rt2400pci |
| rt2500pci |
| rt2500usb |
| rtl8180 |
| rtl8187 |
| s2io |
| sc92031 |
| sis190 |
| sis900 |
| sja1000 |
| sja1000_platform |
| smc91c92_cs |
| starfire |
| sundance |
| sungem |
| sungem_phy |
| sunhme |
| tehuti |
| tlan |
| tulip |
| typhoon |
| uli526x |
| vcan |
| via-rhine |
| via-velocity |
| vxge |
| winbond-840 |
| xirc2ps_cs |
| xircom_cb |
| zd1211rw |
グラフィックスドライバー
| xorg-x11-drv-acecad |
| xorg-x11-drv-aiptek |
| xorg-x11-drv-elographics |
| xorg-x11-drv-fpit |
| xorg-x11-drv-hyperpen |
| xorg-x11-drv-mutouch |
| xorg-x11-drv-penmount |
入力ドライバー
| xorg-x11-drv-acecad |
| xorg-x11-drv-aiptek |
| xorg-x11-drv-elographics |
| xorg-x11-drv-fpit |
| xorg-x11-drv-hyperpen |
| xorg-x11-drv-mutouch |
| xorg-x11-drv-penmount |
Red Hat Enterprise Linux のインストーラーである Anaconda は、Red Hat Enterprise Linux 7 のインストールプロセスを改善するために再設計され、強化されました。
インターフェース
Anaconda は、IBM S/390 で機能する新規のテキストモードを特長としており、タイプライター端末は書き込み専用としても使用できます。
Anaconda は、最新かつ直観的なハブアンドスポーク型の対話モデルを採用しており、新規に再設計されたグラフィカルユーザーインターフェースを特長としています。
Anaconda インストーラーは、改善された l10n (ローカリゼーション) サポートを特長としています。
初期設定は firstboot で確実に実行されます。
ストレージ
直接フォーマットされた、パーティション未設定のデバイスをサポート。
一時的なファイルストレージ機能の tmpfs をインストール時に設定できるようになりました。
LVM シンプロビジョニングがサポートされるようになりました。
Btrfs ファイルシステムはテクノロジープレビューとしてサポートされるようになりました。
ネットワーキング
ネットワーキング機能には、チーミング、ボンディングおよび NTP (ネットワーク時刻プロトコル) 設定のサポートが含まれます。さらに詳しくは、
13章ネットワーキング を参照してください。
開発者ツール
その他の機能
位置情報がサポートされるようになりました。言語とタイムゾーンは GeoIP から事前に選択されます。
スクリーンショットがグローバルにサポートされるようになりました。
Anaconda はアドオンをサポートするようになりました。
loader バイナリーは dracut モジュールに置き換わりました。
realmd DBus サービスは kickstart に統合されました。
Red Hat Enterprise Linux 7.0
インストールガイドは、インストーラーとインストールプロセスについて詳細に説明しています。
GRUB 2
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、GRUB 2 が同梱されています。これは、その前身である Red Hat Enterprise Linux 6 で使用されたブートローダーの GRUB と比較すると、より堅牢で、移植性の高い強力な新規ブートローダーです。GRUB 2 は数多くの機能と改善を提供しますが、その中でも注目すべき点は以下になります。
GRUB 2 は、64-bit Intel および AMD アーキテクチャーのほかに、PowerPC を含む多種多様なプラットフォームをサポートするようになりました。
GRUB 2 は、BIOS、EFI および OpenFirmware を含むファームウェアの追加のタイプをサポートします。
GRUB 2 は、マスターブートレコード (MBR) パーティションテーブルのほかにも、GUID パーティションテーブル (GPT) をサポートします。
GRUB 2 は、Linux ファイルシステムのほかにも、Apple Hierarchical File System Plus (HFS+) および Microsoft の NTFS ファイルシステムなどの Linux 以外のファイルシステムをサポートします。
LIO カーネルターゲットサブシステム
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、LIO カーネルターゲットサブシステムを使用します。これは、FCoE、iSCSI、iSER (Mellanox InfiniBand)、および SRP (Mellanox InfiniBand) などのストレージファブリックすべてを対象とする、ブロックストレージの標準的なオープンソース SCSI ターゲットです。
Red Hat Enterpise Linux 6 は、iSCSI ターゲットサポート用に SCSI ターゲットデーモンの tgtd を使用し、fcoe-target-utils パッケージにより、Fibre-Channel over Ethernet (FCoE) ターゲット用として Linux カーネルターゲットの LIO のみを使用します。
targetcli シェルは、LIO Linux SCSI ターゲット用の一般的な管理プラットフォームを提供します。
低速ブロックデバイスをキャッシュする高速ブロックデバイス
高速ブロックデバイスを低速なブロックデバイスのキャッシュとして動作させる機能は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のテクノロジープレビューとして導入されています。この機能により、PCIe SSD デバイスは DAS (direct-attached storage ) または SAN (storage area network) ストレージとして機能できるため、ファイルシステムのパフォーマンスが改善されます。
LVM キャッシュ
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、LVM キャッシュをテクノロジープレビューとして導入しています。この機能により、ユーザーは、大型の低速デバイスのキャッシュとして機能する小型の高速デバイスを使って論理ボリュームを作成することができます。キャッシュ論理ボリュームの作成についての情報は、lvm(8) man ページを参照してください。
現在のところ、以下のコマンドはキャッシュ論理ボリュームでは許可されていないことに注意してください。
pvmove: すべてのキャッシュ論理ボリュームをスキップします。
lvresize、lvreduce、 lvextend: 現在のところ、キャッシュ論理ボリュームのサイズを変更することはできません。
vgsplit: ボリュームグループの分割は、キャッシュ論理ボリュームがその中に含まれる場合には許可されません。
libStorageMgmt API によるストレージアレイ管理
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、テクノロジープレビューとしてストレージアレイ管理を導入しています。libStorageMgmt は、ストレージアレイから独立したアプリケーションプログラミングインターフェース (API) です。これは安定して一貫性のある API であるため、開発者はプログラミングを用いて異なるストレージアレイを管理し、指定のハードウェアで加速化された機能を利用できます。さらにシステム管理者は、ストレージを手動で管理したり、同梱のコマンドラインインターフェース (CLI) を使用したストレージ管理タスクの自動化を行うためのツールとしてこれを使用することができます。
LSI Synchro のサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、LSI Syncro CS HA-DAS (high-availability direct-atteched storage) アダプターを有効にする
megaraid_sas ドライバーのコードが含まれます。
megaraid_sas ドライバーは、これまでの有効なアダプターに対して完全にサポートされますが、Syncro CS 用のドライバーの使用が、テクノロジープレビューとして利用できるようになりました。このアダプターのサポートは、LSI、システムインテグレーターまたはシステムベンダーから直接提供されます。Syncro CS を Red Hat Enterprise Linux 7.0 に導入するユーザーは、Red Hat と LSI にフィードバックを提供していただくようにお願いします。LSI Syncro CS ソリューションについてさらに詳しくは、
http://www.lsi.com/products/shared-das/pages/default.aspx にアクセスしてください。
LVM アプリケーションプログラミングインターフェース
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、テクノロジープレビューとしての新たな LVM アプリケーションプログラミングインターフェース (API) を特長としています。この API は、LVM の特定の分野を照会し、制御するために使用されます。
DIF/DIX サポート
DIF/DIX は、SCSI 標準および Red Hat Enterprise Linux 7.0 のテクノロジープレビューに新たに追加されました。DIF/DIX は、共通に使用される 512 バイトのディスクブロックのサイズを 512 から 520 バイトに拡大し、DIF (Data Integrity Field) を追加しています。DIF は、書き込みが発生する場合にホストバスアダプター (HBA) で計算されるデータブロックの checksum 値を保存します。その後ストレージデバイスは受信時の checksum を確認し、データと checksum の両方を保存します。その逆として、読み込みが発生する場合は、checksum はストレージデバイスと受信側の HBA が検査することができます。
Parallel NFS のサポート
Parallel NFS (pNFS) は NFS 4.1 スタンダードの一部で、クライアントが同時かつ直接的にストレージデバイスにアクセスすることを可能にします。pNFS アーキテクチャーは、いくつかの共通ワークロードについての NFS サーバーのスケーラビリティーとパフォーマンスを改善します。
pNFS では、ファイル、オブジェクト、およびブロックの 3 種類の異なるストレージプロトコルまたはレイアウトに対応しています。Red Hat Enterprise Linux 7.0 クライアントは、ファイルレイアウトを完全にサポートしており、ブロックとオブジェクトレイアウトはテクノロジープレビューとしてサポートされています。
pNFS についてさらに詳しくは、http://www.pnfs.com/ を参照してください。
XFS ファイルシステムのサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、Anaconda ベースのインストール用のデフォルトファイルシステムは XFS です。これは、Red Hat Enterprise Linux 6 でデフォルトで使用された Fourth Extended Filesystem (ext4) に代わるものです。ext4 および Btrfs (B-Tree) ファイルシステムは、XFS の代替ファイルシステムとして使用できます。
XFS は、拡張性とパフォーマンス性が共に高いファイルシステムで、元々は Silicon Graphics, Inc で設計されたファイルシステムでした。最大 16 エクサバイト (およそ 1600 万テラバイト) の巨大なファイルシステムや、最大 8 エクサバイト (およそ 800 万テラバイト) のファイル群、ディレクトリー構造 (数千万のエントリー数) などに対応する目的で作成されました。 XFS はクラッシュからの迅速なリカバリーを容易にするメタデータジャーナリングに対応します。また、XFS ファイルシステムはマウントされたアクティブな状態でのデフラグや拡張も可能です。
ext4 および
XFS の共通のタスクで使用されるコマンド間の変更についてさらに詳しくは、『
インストールガイド』の参照表を参照してください。
IBM System z 向けの libhugetlbfs サポート
libhugetlbfs ライブラリーは IBM System z アーキテクチャーでサポートされるようになりました。このライブラリーにより、大きなページの透過的な利用が C および C++ プログラムで可能になります。アプリケーションおよびミドルウェアプログラムには、変更や再コンパイルなしに、大きなページを使用できることによるパフォーマンス上の利点がもたらされます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、数多くの新機能を提供する kernel バージョン 3.10 が同梱されています。これらの中の最も注目すべき機能は以下になります。
大きなサイズのクラッシュカーネルのサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、大規模なメモリー (最高 3TB) を持つシステムでの kdump クラッシュダンプの仕組みをサポートします。
複数の CPU をサポートするクラッシュカーネル
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、複数の CPU をサポートするクラッシュカーネルの起動を可能にします。この機能は、テクノロジープレビューとしてサポートされています。
Swap メモリーの圧縮
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、新機能の Swap メモリー圧縮を導入しています。Swap 圧縮は、frontswap のシンバックエンドである zswap として実行されます。swap メモリー圧縮技術を使用することにより、大幅な I/O 削減とパフォーマンスの向上を確実に実現できます。
NUMA 対応のスケジューリングおよびメモリーの割り当て
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、NUMA (Non-Uniform Memory Access) によってシステム上のパフォーマンスを改善するため、カーネルが同じシステム内の NUMA ノード間のプロセスとメモリーを自動的に再配置します。
APIC の仮想化
APIC (Advanced Programmable Interrupt Controller) レジスターの仮想化は、仮想マシンモニター (VMM) の割り込み処理を改善する新規プロセッサーのハードウェア機能の利用によってサポートされます。
カーネルに組み込まれた vmcp
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、vmcp カーネルモジュールがカーネルに組み込まれています。これにより、vmcp デバイスノードが常に存在することになり、ユーザーは vmcp カーネルモジュールを最初にロードせずに、IBM z/VM ハイパーバイザー制御プログラムのコマンドを送信することができます。
ハードウェアエラーのレポートメカニズム
現在、Linux のハードウェアエラーのレポートメカニズムには問題があります。その主な原因として、各種のツール (mcelog および EDAC) がエラーイベントを報告するために異なるツール (mcelog、edac-utils、および syslog など) と共に異なるメソッドを使って異なるソースからエラーを収集することにあります。
ハードウェアエラーレポートの問題は、以下の 2 つの部分に分けることができます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 における HERM (Hardware Event Reporting Mechanism) の目的は、異なるソースからのエラーデータの収集を統一し、単一ロケーションのユーザースペースにエラーイベントを順次に報告することにあります。Red Hat Enterprise Linux 7.0 の HERM は、新規のユーザースペースデーモンの rasdaemon を導入しています。これにより、カーネルトレーシングインフラストラクチャーから、RAS (Reliability, Availability, and Serviceability) のすべてのエラーイベントがキャッチされ、これらのログが記録されます。また、Red Hat Enterprise Linux 7.0 の HERM は、エラーを報告するツールを提供してバーストエラーやスパースエラーなどの異なるタイプのエラーを検出することができます。
DynTick の完全サポート
nohz_full ブートパラメーターは、CPU ごとに nr_running=1 設定が使用される際にティック (tick) が停止すると、元のティックレス (tickless) カーネル機能を追加ケースに拡張します。つまり、CPU の実行キューには単独の実行可能なタスクが置かれます。
カーネルモジュールのブラックリスト化
Red Hat Enterprise Linux 7.0 に同梱の modprobe ユーティリティーにより、ユーザーは、インストール時にカーネルモジュールのブラックリストを作成できます。モジュールの自動ロードをグローバルで無効にするには、以下のコマンドを実行します。
modprobe.blacklist=module
動的なカーネルのパッチ適用
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、動的カーネルパッチマネージャーの kpatch をテクノロジープレビューとして導入しています。kpatch により、ユーザーは、再起動せずにカーネルにパッチを動的に適用するために使用できるバイナリーカーネルパッチのコレクションを管理できます。
Emulex ocrdma ドライバー
Emulex ocrdma ドライバーがテクノロジープレビューとして Red Hat Enterprise Linux 7.0 に組み込まれています。このドライバーは、特定の Emulex アダプターを介してリモートの直接メモリーアクセス (RDMA) 機能を提供します。
dm-era ターゲット
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、テクノロジープレビューとして dm-era デバイスマッパーターゲットを導入しています。dm-era は、「era」と呼ばれるユーザーが定義する期間内にどのブロックに書き込みが行なわれたかについて追跡します。それぞれの era ターゲットインスタンスは、現在の era を、単調に増加する 32 ビットカウンターとして維持します。このターゲットにより、バックアップソフトウェアは最終バックアップからどのブロックが変更したかを追跡できます。さらに、ベンダースナップショットにロールバックした後にキャッシュの整合性を回復するため、キャッシュのコンテンツを部分的に無効化することを許可します。dm-era ターゲットは、主として dm-cache ターゲットとペアになることが予想されます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、virtio-blk-data-plane I/O 仮想化機能をテクノロジープレビューとして利用できます。この機能は、I/O のパフォーマンス向けに最適化された専用スレッドでディスク I/O を実行するように OEMU を拡張します。
PCI ブリッジ
QEMU は、以前は 32 PCI スロットまでしかサポートしていませんでした。Red Hat Enterprise Linux 7.0 が導入する PCI ブリッジでは、ユーザーは 32 を超える PCI デバイスを設定することができます。ブリッジの背後にあるデバイスのホットプラグはサポートされないことに注意してください。
QEMU のサンドボックス化
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、カーネルシステムの呼び出しフィルターを使用する拡張された KVM の仮想化セキュリティを特長としています。これにより、ホストシステムとゲスト間の分離が強化されます。
QEMU 仮想 CPU のホットアドサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 における QEMU は、仮想 CPU (vCPU) のホットアドサポートを特長としています。仮想 CPU (vCPUS) は、ワークロード需要への対応、またはワークロードに関連したサービスレベルアグリーメント (SLA) の維持のいずれかを目的として実行中の仮想マシンに追加することができます。vCPU ホットプラグは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のデフォルトのマシンタイプの pc-i440fx-rhel7.0.0 を使用する仮想マシンでサポートされます。
マルチキュー NIC
マルチキュー virtio_net は、強化されたスケーラビリティーを提供します。それぞれの仮想 CPU には、別個の送信または受信キューを持たせたり、他の仮想 CPU に影響を与えずに使用できる別個の割り込みを持たせることができます。
マルチキュー virtio_scsi
マルチキュー virtio_scsi は、強化されたスケーラビリティーを提供します。それぞれの仮想 CPU には、別個のキューや、他の仮想 CPU に影響を与えずに使用できる別個の割り込みを持たせることができます。
ライブ移行用のページのデルタ圧縮
KVM ライブ移行機能は、ゲストメモリーページの圧縮や、転送される移行データのサイズ縮小により改善されてきました。この機能により、移行をより迅速に収束させることができます。
KVM における HyperV エンライト機能
KVM は、複数の Microsoft Hyper-V 機能により更新されてきました。例えば、これにはメモリー管理ユニット (MMU) や仮想割り込みコントローラーのサポートが含まれます。Microsoft は、ゲストとホスト間の準仮想化された API を提供しています。この機能の複数の部分をホストに実装し、かつ Microsoft の仕様に従ってこれを公開することにより、Microsoft Windows ゲストはパフォーマンスを強化することができます。
高帯域幅 I/O の EOI 加速化
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、APIC (Advanced Programmable Interrupt Controller) に対する Intel および AMD の機能強化を利用して割り込み終点 (EOI) 処理を加速させます。旧式のチップセットの場合、Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、EOI を加速化するために準仮想化オプションを提供します。
KVM ゲストの USB 3.0 サポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、USB 3.0 ホストアダプター (xHCI) エミュレーションを追加することにより改善された USB サポートをテクノロジープレビューで紹介しています。
Windows 8 および Windows Server 2012 のゲストサポート
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、KVM 仮想マシン内で実行される Microsoft Windows 8 および Windows Server 2012 ゲストをサポートします。
QEMU ゲストの I/O スロットリング
この機能は、OEMU ゲストのブロックデバイスに I/O スロットリングまたは上限を設定します。I/O スロットリングは、I/O メモリー要求の処理スピードを低下させます。これによりシステムのスピードは下がりますが、システムのクラッシュを防ぐことができます。データプレーンのスロットリングは不可能であることに注意してください。
バルーニングと Transparent Huge Pages の統合
バルーニングと transparent huge pages は Red Hat Enterprise Linux 7.0 でより緊密に統合されました。バルーンページを移動させたり、圧縮したりして huge pages にすることができます。
ホストからのシステムエントロピーのプル
新規デバイスの virtio-rng は、ゲスト用に設定することができ、これによりゲストがホストからのエントロピーを利用できるようになります。デフォルトで、この情報はホストの /dev/random ファイルから供給されますが、ホスト上で利用できるハードウェアのランダム番号生成機能 (RNG) もソースとして使用することができます。
ブリッジのゼロコピー送信
ブリッジのゼロコピー送信は、大規模なメッセージの CPU 処理を改善するためのパフォーマンス機能です。ブリッジのゼロコピー送信機能は、ブリッジを使用する際のゲストから外部トラフィックへのパフォーマンスを強化します。
ライブ移行対応の有無
Red Hat Enterprise Linux 6.5 ホストから Red Hat Enterprise Linux 7.0 ホストへのライブ移行がサポートされています。
qemu-kvm の Discard サポート
fstrim または mount -o discard コマンドを使用した Discard サポートは、ドメインの XML 定義で discard='unmap' を <driver> 要素に追加した後にゲスト上で機能します。以下が例になります。
<disk type='file' device='disk'>
<driver name='qemu' type='raw' discard='unmap'/>
<source file='/var/lib/libvirt/images/vm1.img'>
...
</disk>
NVIDIA GPU デバイスの割り当て
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、NVIDIA のプロフェッショナル向けシリーズのグラフィックスデバイス (GRID および Quadro) を、エミュレートされた VGA に対する二次的なグラフィックデバイスとして割り当てることをサポートしています。
準仮想化された Ticketlock
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、オーバーサブスクライブされた CPU を持つ Red Hat Enterprise Linux 7.0 ホスト上で実行される Red Hat Enterprise Linux 7.0 ゲスト仮想マシンのパフォーマンスを強化する、準仮想化された ticketlock (pvticketlocks) をサポートします。
割り当てられた PCIe デバイスにおけるエラー処理
AER (Advanced Error Reporting) 機能を持つ PCIe デバイスが、ゲストに割り当てられている間にエラーに直面した場合、影響を受けたゲストは、その他の実行中のゲストまたはホストに影響を与えずに停止します。ゲストは、デバイスのホストドライバーがエラーから回復した後に起動できます。
Q35 チップセット、PCI Express Bus および AHCI Bus のエミュレーション
KVM ゲスト仮想マシンの PCI Express Bus のサポートで必要な Q35 マシンタイプは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のテクノロジープレビューとして利用できます。AHCI Bus の組み込みは、Q35 マシンタイプでのみサポートされており、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のテクノロジープレビューとしても利用できます。
VFIO ベースの PCI デバイス割り当て
VFIO (Virtual Function I/O) ユーザースペースドライバーインターフェースは、KVM ゲスト仮想マシンに PCI デバイス割り当ての改善されたソリューションを提供します。VFIO は、カーネルレベルでのデバイス分離を実施し、デバイスアクセスのセキュリティを強化すると共に、セキュアブートなどの各種の機能との互換性を持ちます。VFIO は、Red Hat Enterprise Linux 6 で使用されていた KVM デバイスの割り当てメカニズムに代わるものです。
Intel VT-d Large Pages
Red Hat Enterprise Linux 7.0 で KVM ゲスト仮想マシンと共に VFIO (Virtual Function I/O) デバイス割り当てを使用する際に、2MB ページが IOMMU (input/output memory management unit) によって使用されるため、I/O 操作の TLB (translation lookaside buffer) オーバーヘッドが削減されます。Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、1 GB のページサポートが予定されており、VT-d large pages 機能は、特定の Intel ベースの最新プラットフォームでのみサポートされます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、vsyscall メカニズムが強化され、KVM ゲストのユーザースペースからのクロックの高速な読み取りがサポートされるようになりました。Red Hat Enterprise Linux 7.0 ホスト上で Red Hat Enterprise Linux 7.0 を実行するゲスト仮想マシンでは、頻繁に時刻を読み取るアプリケーションのパフォーマンスが強化されます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、QCOW2 バージョン 3 イメージ形式のサポートを追加します。
ライブ移行に関する改善された統計
ライブ移行に関する情報を、パフォーマンスの分析とチューニングに利用できるようになりました。改善された統計には、予想されるダウンタイム、ダウンタイムまたはダーティーページ比率についての情報が含まれます。
ライブ移行のスレッド
KVM ライブ移行機能は、スレッド化をサポートするように強化されてきました。
キャラクターデバイスおよびシリアルポートのホットプラグ
新規のシリアルポートを新規のキャラクターデバイスと共にホットプラグ化することが Red Hat Enterprise Linux 7.0 でサポートされることになりました。
AMD Opteron G5 のエミュレーション
KVM は、AMD Opteron G5 プロセッサーをエミュレートできるようになりました。
KVM ゲストでの新規の Intel 命令のサポート
KVM ゲストでは、Intel 22nm プロセッサーでサポートされる新規命令を使用することができます。これらには以下が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 の KVM には、Microsoft Virtual PC (VPC) および Microsoft Hyper-V 仮想ハードディスク (VHDX) のファイルフォーマットのサポートが含まれます。
libguestfs の新機能
libguestfs は、仮想マシンのディスクイメージにアクセスし、これを変更するためのツールセットです。Red Hat Enterprise Linux 7.0 に含まれる libguestfs には、数多くの改善点がありますが、その中でも以下が注目すべき点になります。
SELinux または sVirt 保護を使用したセキュアな仮想化は、安全でない不正なディスクイメージに対して確実にセキュリティを強化します。
リモートディスクは、初回はネットワークブロックデバイス (NBD) 上で検査し、変更することできます。
特定のアプリケーションでは、パフォーマンス強化のためにディスクのホットプラグが可能です。
WHQL 認定の virtio-win ドライバー
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、最新の Microsoft Windows ゲスト (Microsoft Window 8、8.1、2012 および 2012 R2) 用に Windows Hardware Quality Labs (WHQL) が認定した virtio-win ドライバーが含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 の Xen HVM ゲスト
ユーザーは、一般的に使用される Xen 環境で、Red Hat Enterprise Linux 7.0 をゲストとして使用できるようになりました。
Generation 2 (第 2 世代) 仮想マシンとしてホストされる Red Hat Enterprise Linux 7.0
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、Microsoft Hyper-V Server 2012 R2 ホストで Generation 2 (第 2 世代) 仮想マシンとして使用することができます。これ以前の世代でサポートされていた機能に加えて、Generation 2 (第 2 世代) は仮想マシン上で新たな機能を提供します。例えば、セキュアブート、SCSI 仮想ハードディスクからのブートまたは UEFI ファームウェアサポートなどがあります。
systemd
systemd は、Red Hat Enterprise Linux の以前のリリースで使用された SysV に代わる linux のシステムおよびサービスマネージャーです。systemd は、SysV および LSB (Linux Standard Base) init スクリプトと互換性があります。
systemd は、とりわけ以下の機能を提供します。
クラスターは、重要な本番稼働サービスの安定性、スケーラビリティー、および可用性を向上させるために連携して動作する複数のコンピューター (ノード) です。Red Hat Enterprise Linux 7.0 の使用による高可用性は、パフォーマンス、高可用性、負荷分散およびファイル共有などの多様なニーズを満たすようなさまざまな設定で実現できます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 のロードバランサーはベースの Red Hat Enterprise Linux の一部になったことに注意してください。
Red Hat High Availability アドオンの設定と管理について記載した、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のドキュメントの一覧については、
「クラスタリングと高可用性」 を参照してください。
11.1. Pacemaker クラスターマネージャー
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、rgmanager の代わりに Pacemaker を使用してクラスターリソースの管理やノード障害からの回復を行います。
Pacemaker の利点には、以下が含まれます。
リソース設定の自動同期とバージョン管理。
ユーザーの環境により適した柔軟なリソースとフェンシングのモデル。
フェンシング機能は、リソースレベルの障害からの回復に使用することができる。
時間を基準とする設定オプション。
複数ノード (Web サーバーまたはクラスターファイルシステムなど) で同じリソースを実行できる。
2 つの異なるモード (例: 同期ソースおよびターゲット) のいずれかにより、複数モードで同じリソースを実行できる。
Pacemaker には分散ロックマネージャーが不要。
クォーラムが失われる場合や、複数パーティションが作成される場合にも動作が設定可能。
11.2. Piranha の代わりとなる keepalived および HAProxy
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、Piranha ロードバランサーを keepalived および HAProxy に置き換えます。
keepalived パッケージにより負荷分散および高可用性を実現するシンプルで堅牢な機能が提供されます。負荷分散のフレームワークには利用度、認知度が共に高い Linux Virtual Server カーネルモジュールを使用して第 4 層ネットワーク負荷分散を提供します。keepalived デーモンにより負荷分散を行なっているサーバーの状態に応じてそのサーバーのプールの健全性をチェックする機能セットが実装されます。また、仮想ルーター冗長プロトコル (VRRP) の実装も keepalived デーモンにより行なわれ、ルーターやダイレクターのフェールオーバーを許可して高可用性を実現します。
HAProxy は、TCP および HTTP ベースのアプリケーションの信頼性の高い、高性能ネットワークロードバランサーです。これは、特に永続化処理や Layer7 の処理が必要な高負荷の状況下での Web サイトのクロールに適しています。
Pacemaker 設定システム (pcs) は、ccs、統一されたクラスター設定および管理ツールとしての ricci および luci に代わるものです。pcs の利点には、以下が含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、数多くのリソースエージェントを同梱されています。リソースエージェントは、クラスターリソースの標準化されたインターフェースです。リソースエージェントは、一連の標準的な操作をリソースまたはアプリケーションに固有のステップに変換し、それらの結果を成功または失敗として解釈します。
ネットワークチーミング
ネットワークチーミングは、リンクアグリゲーションを行うためのボンディングの代わりとして導入されました。この機能は、保守、デバッグおよび拡張を簡単に行えるように設計されています。ユーザーに対しては、パフォーマンスや柔軟性における改善を実現するため、新規のインストールすべてについてこの機能を評価する必要があります。
NetworkManager
NetworkManager がサーバーアプリケーションでの使用により適したものになるよう、数多くの改善が加えられました。特に NetworkManager は、エディターや導入ツールなどで作成されたファイルなどの設定ファイルの変更をデフォルトでは監視しなくなりました。このため、nmcli connection reload コマンドを使用して外部変更をこれに認識させることができるようになります。NetworkManager の D-Bus API や NetworkManager コマンドラインツールの nmcli を使って行なわれる変更は、依然として即時に有効になります。
nmcli ツールは、ユーザーおよびスクリプトの NetworkManager との対話を可能にするために導入されています。
chrony セット
ユーティリティーの chrony セットは、従来の永続的にネットワークに接続された、常にオンの状態の専用サーバーカテゴリーに適合しないシステム上のシステムクロックを更新するために使用できます。chrony セットの使用は、頻繁に一時停止になるか、またはその以外には断続的に切断されたり、ネットワークに再接続されたりするすべてのシステムを対象として考慮する必要があります。この例としては、モバイルおよび仮想システムが挙げられます。
動的ファイアーウォールデーモン firewalld セット
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、ネットワークおよびそれに関連付けられた接続とインターフェースにインターフェース、信頼を割り当てるためにネットワーク「ゾーン」をサポートし、ファイアーウォールを動的に管理する、動的ファイアーウォールデーモンの firewalld が同梱されています。これは、IPv4 および IPv6 ファイアーウォール設定をサポートします。イーサネットブリッジをサポートし、実行時の設定と永続的な設定オプションを別々にすることできます。また、ファイアウォールルールを直接追加するための、サービスやアプリケーション向けのインターフェースがあります。
DNSSEC
DNSSEC は、一連のドメイン名システムのセキュリティ拡張 (DNSSEC: Domain Name System Security Extensions) であり、データのソースを検証し、それが転送中に干渉されなかったかどうかを判別するため、DNS クライアントが DNS ネームサーバーからの応答の整合性の認証と検査を行えるようにします。
OpenLMI
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、Linux システムの管理用に共通のインフラストラクチャーを提供する OpenLMI プロジェクトを特長としています。これにより、ユーザーはハードウェア、オペレーティングシステム、およびシステムサービスの設定、管理および監視が可能になります。OpenLMI は、本番サーバーの設定および管理のタスクを単純にすることを目的としています。
OpenLMI は、複数バージョンの Red Hat Enterprise Linux への共通管理インターフェースを提供するために設計されています。これは、既存ツールの上にビルドされ、基礎となるシステムの複雑さの大部分をシステム管理者から隠す抽象化レイヤーを提供します。
OpenLMI は、管理システムの OpenLMI コントローラー上にインストールされたシステム管理エージェントのセットで構成されています。OpenLMI コントローラーは、エージェントを管理し、エージェントへのインターフェースおよびクライアントアプリケーション、または OpenLMI コントローラーを通してシステム管理エージェントを呼び出すスクリプトを提供します。
OpenLMI によりユーザーは以下を実行できます。
ベアメタルの本番サーバーおよび仮想マシンゲストの設定、管理および監視
ローカルまたはリモートシステムの設定、管理および監視
ストレージおよびネットワークの設定、管理および監視
C/C++、Python、Java、またはコマンドラインインターフェースからのシステム管理機能の呼び出し。
OpenLMI ソフトウェアプロバイダーがテクノロジープレビューとしてサポートされることに注意してください。ソフトウェアは完全に機能しますが、特定の操作により過剰にリソースが消費される可能性があります。
qlcnic ドライバーの SR-IOV 機能
シングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV) がテクノロジープレビューとして qlcnic ドライバーに追加されました。この機能のサポートは、QLogic によって直接提供されます。お客様は、フィードバックを QLogic と Red Hat に提出していただくようお願いします。qlcnic ドライバーの他の機能は引き続き完全にサポートされます。
FreeRADIUS 3.0.1
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、FreeRADIUS バージョン 3.0.1 が含まれます。これは、数多くの新機能を提供しますが、この中で最も注目すべき新機能は以下になります。
TCP および TLS を使用して RADIUS データグラムを送信するためのプロトコル。
Yubikey のサポート。
接続プール。radiusd サーバーは、各種のバックエンド (SQL、LDAP、およびその他) への接続を維持します。接続プールは、リソース需要を低減しつつ、より優れたスループットを実現します。
サーバーの設定プログラミング言語の unland の構文が拡張されました。
サイト固有およびベンダー固有の属性に対するサポートの強化。
詳細出力にある問題を強調表示するデバッグ機能を強化。
SNMP トラップの生成。
WIMAX サポートの強化。
EAP-PWD のサポート。
Trusted Network Connect
Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、テクノロジープレビューとして Trusted Network Connect 機能を導入しました。Trusted Network Connect は、TLS、802.1x、IPSec などの既存のネットワークアクセス制御 (NAC) ソリューションと共に使用され、エンドポイントのポスチャーアセスメントを統合します。つまり、エンドポイントのシステム情報 (オペレーティングシステムの設定内容、インストール済みのパッケージおよび整合性測定という名前が付けられたその他の情報など) を収集します。Trusted Network Connect は、エンドポイントがネットワークにアクセスできるようになる前にネットワークアクセスポリシーに基づいてこれらの測定を検証するために使用されます。
制御グループ
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、制御グループを特長としています。制御グループとは、リソース管理の目的で、プロセスを名前付きグループのツリーに編成するための概念です。これらのグループは、プロセスを階層的にグループ化し、ラベル付けを行う方法や、(その) リソース制限をこれらのグループに適用する方法を提供します。Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、制御グループは systemd で排他的に管理されます。cgroups は、systemd ユニットファイルで設定され、systemd のコマンドラインインターフェース (CLI) ツールで管理できます。
新たな信頼の実装
ユーザーのセキュリティ識別子から生成されるユーザー ID およびグループ ID を使用する代わりに Active Directory で定義されるユーザー ID またはグループ ID を使用することが、Red Hat Enterprise Linux 5.9 以降のクライアントおよび Red Hat Enterprise Linux 6.3 クライアントでサポートされるようになりました。この信頼の実装は、POSIX 属性が Active Directory で定義されている場合に使用できます。
更新された slapi-nis プラグイン
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、更新されたディレクトリーサーバーのプラグイン slapi-nis を特長としています。このプラグインにより、Active Directory のユーザーはレガシークライアント上で認証を行うことができます。この機能はテクノロジープレビューであることに注意してください。
IPA のバックアップと復元メカニズム
IPA スィートのバックアップと復元メカニズムは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 のテクノロジープレビューとして紹介されています。
Samba 4.1.0
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、最新のアップストリームバージョンにアップグレードされた samba パッケージが同梱されており、複数のバグ修正と機能強化が行なわれています。この中でも最も注目に値するのが、サーバーおよびクライアントツールにおける SMB3 プロトコル対応です。
さらに、SMB3 によるトランスポートは、Samba サーバーだけでなく、SMB3 をサポートする Windows サーバーへの暗号化されたトランスポート接続を可能にします。さらに、Samba 4.1.0 はサーバー側のコピー操作のサポートを追加しました。Windows の最新リリースなどの、サーバー側のコピーサポートを利用するクライアントでは、ファイルのコピー操作のパフォーマンスが大幅に改善されるでしょう。
更新された samba パッケージでは、すでに非推奨となった複数の設定オプションが削除されました。この中で最も重要なのは、security = share および security = server のサーバーロールです。さらに、web 設定ツールの SWAT も完全に削除されました。さらに詳しくは、Samba 4.0 および 4.1 のリリースノートを参照してください。
複数の tdb ファイルが更新されていることに注意してください。これにより、smbd デーモンの新しいバージョンを起動すると、すべての tdb ファイルが直ちにアップグレードされることになります。tdb ファイルのバックアップを取っていない場合は、Samba の旧バージョンにダウングレードすることはできません。
これらの変更についてさらに詳しくは、上記の Samba 4.0 および 4.1 のリリースノートを参照してください。
AD および LDAP の sudo プロバイダーの使用
AD プロバイダーは、Active Directory サーバーに接続するために使用されるバックエンドです。Red Hat Enterprise Linux 7.0 では、AD sudo プロバイダーと LDAP プロバイダーを併用することが、テクノロジープレビューとしてサポートされています。AD sudo プロバイダーを有効にするには、sssd.conf ファイルのドメインセクションに sudo_provider=ad 設定を追加します。
OpenSSH chroot シェルのログイン
一般的に、各 Linux ユーザーは、SELinux ポリシーを使って SELinux ユーザーにマッピングされます。これにより、SELinux ユーザーに課された制限が Linux ユーザーに継承されます。 Linux ユーザーが SELinux unconfined_u ユーザーにマッピングされるデフォルトのマッピングがあります。
Red Hat Enterprise Linux 7 では、ユーザーを chroot する ChrootDirectory オプションを、拘束されていない (unconfined) ユーザーについて使用することができます。その際変更は一切必要ありません。ただし、staff_u, user_u、または guest_u などの拘束されている (confined) ユーザーの場合は、SELinux selinuxuser_use_ssh_chroot 変数を設定する必要があります。管理者が高度なセキュリティを実現するために ChrootDirectory オプションを使用する場合、chroot されたすべてのユーザーに対して guest_u ユーザーを使用することをお勧めします。
複数の必須の認証
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、AuthenticationMethods オプションを使用して、SSH プロトコルバージョン 2 で必要な複数の認証をサポートします。このオプションは、認証メソッドの名前の 1 つまたは複数のコンマで区切ったリストを一覧表示します。認証が完了するには、リストされているすべてのメソッドが問題なく完了する必要があります。これにより、例えば、パスワード認証が提供される前に、パブリックキーや GSSAPI を使用した認証をユーザーに要求することが可能になります。
GSS プロキシー
GSS プロキシーは、他のアプリケーションの代わりに GSS API Kerberos コンテキストを設定するシステムサービスです。これにはセキュリティ上のメリットがあります。例えば、システム keytab が複数のプロセス間で共有される状況下では、そのプロセスへの攻撃が成功すると、他のすべてのプロセスにおいて Kerberos の偽装が発展する可能性があります。
NSS の変更
nss パッケージは、アップストリームバージョン 3.15.2 にアップグレードされました。MD2 (Message-Digest algorithm 2)、MD4、および MD5 署名は、一般的な証明書の署名への対応と同様に、Online Certificate Status Protocol (OCSP) または CRL (certificate revocation lists) には使用できなくなりました。
AES-GCM (Advanced Encryption Standard Galois Counter Mode)、暗号スイート (RFC 5288 および RFC 5289) は、TLS 1.2 がネゴシエートされる際に使用されるように追加されました。特に、以下のスイートがサポートされるようになりました。
TLS_ECDHE_ECDSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
TLS_DHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256
SCAP ワークベンチ
SCAP ワークベンチは、SCAP コンテンツのスキャン機能を提供する GUI のフロントエンドです。SCAP ワークベンチは、テクノロジープレビューとして Red Hat Enterprise Linux 7.0 に組み込まれています。
詳細情報は、アップストリームプロジェクトの Web サイトにあります。
OSCAP Anaconda アドオン
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、テクノロジープレビューとして OSCAP Anaconda アドオンを導入しました。このアドオンは、OpenSCAP ユーティリティーをインストールプロセスに統合し、SCAP コンテンツによって与えられる制限に従ったシステムのインストールを可能にします。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、Red Hat サブスクリプション管理サービスを使用することで利用可能になります。以下の
ナレッジベースの記事は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 システムを Red Hat サブスクリプション管理に登録する方法についての簡単な概要と手順を説明しています。
証明書ベースのエンタイトルメント
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、subscription-manager ツールを使用した新たな証明書ベースのエンタイトルメントをサポートしています。レガシーのエンタイトルメントも Satellite ユーザー用にサポートされており、Red Hat Enterprise Linux 5 および 6 を使用するユーザー向けの移行パスが用意されています。rhn_register または rhnreg_ks ツールを使用した Red Hat Network Classic への登録は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 では機能しません。上記のツールを使用する場合、Red Hat Satellite か、または Proxy バージョン 5.6 のみに登録することができます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、GNOME デスクトップの次期の主要なバージョンである GNOME 3 を特長としています。GNOME 3 のユーザーエクスペリエンスは、GNOME 2 のデスクトップシェルに代わる GNOME Shell によって主に定義付けられます。GNOME Shell は、ウィンドウ管理以外に、画面上に上部バーを提供します。これは、右上の「システム状態」エリアをホストし、時計、およびアプリケーションやウィンドウに簡単にアクセスできる アクティビティ画面 に切り替わるホットコーナーをホストします。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 におけるデフォルトの GNOME Shell インターフェースは、画面下にあるウィンドウリストおよび従来の および メニューを特長としています。
GNOME 3 についてさらに詳しくは、GNOME ヘルプを参照してください。これにアクセスするには、Super (Windows) キーを押して、アクティビティ画面 を入力し、help と入力してから Enter を押します。
GTK+ 3
GNOME 3 は、GTK+ 2 と並行してインストールできる GTK+ 3 ライブラリーを使用します。GTK+ と GTK+ 3 の両方が Red Hat Enterprise Linux 7.0 で利用できます。既存の GTK+ 2 アプリケーションは、引き続き GNOME 3 でも機能します。
GNOME Boxes
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、仮想マシンおよびリモートシステムを表示し、これらにアクセスするために使用される簡易なグラフィカルデスクトップ仮想化ツールを導入しました。GNOME Boxes は、最小の設定で、デスクトップから異なるオペレーティングシステムとアプリケーションをテストする方法を提供します。
Apache HTTP Server 2.4
Apache HTTP Server (httpd) のバージョン 2.4 は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 に含まれており、さまざまな新規機能を提供します。
拡張されたバージョンの「イベント」処理モジュールにより、非同期要求プロセスおよびパフォーマンスが改善されました。
mod_proxy モジュールにおけるネイティブ FastCGI のサポート。
Lua 言語を使用した埋め込みスクリプトのサポート。
MariaDB 5.5
MariaDB は、Red Hat Enterprise Linux 7.0 における MySQL のデフォルト実装です。MariaDB は、コミュニティーが開発した、MySQL データベースプロジェクトから分岐したプロジェクトの 1 つであり、MySQL に代わるものです。MariaDB は、API や ABI の MySQL との互換性を維持し、例えば、非ブロッキングクライアント API ライブラリーや、パフォーマンスが強化された Aria および XtraDB ストレージエンジン、改善されたサーバーの状態変数または強化されたレプリケーションなど、いくつかの新機能を追加しています。
PostgreSQL 9.2
PostgreSQL は、高度なオブジェクトリレーショナルデータベース管理システム (DBMS) です。postgresql パッケージには、PostgreSQL サーバーパッケージや、PostgreSQL DBMS サーバーにアクセスするのに必要なクライアントプログラムおよびライブラリーが含まれます。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、バージョン 9.2 の PostgreSQL を特長としています。新機能やバグ修正の一覧、および Red Hat Enterprise Linux 6 でパッケージ化されたバージョン 8.4 との予想される非互換性については、アップストリームのリリースノートを参照してください。
PostgreSQL wiki ページ:
Red Hat Enterprise Linux 7.0 のドキュメンテーションは、複数の別々のドキュメントから構成されます。それぞれのドキュメントは、次の 1 つ以上のカテゴリーに属します。
リリースドキュメンテーション
インストールおよびデプロイメント
セキュリティ
ツールおよびパフォーマンス
クラスタリング
仮想化
リリースノート
リリースノートは、Red Hat Enterprise Linux 7.0 の主要な新機能について説明しています。
テクニカルノート
Red Hat Enterprise Linux
テクニカルノートには、本リリースの既知の問題についての情報が記載されています。
移行計画ガイド
Desktop Migration and Administration Guide
インストールガイド
インストールガイドは、Red Hat Enterprise Linux 7 のインストーの関連情報を記載しています。さらに、キックスタートや PXE インストール、 VNC を介したインストール、さらに共通するインストール後のタスクなどの高度なインストール方法についても説明しています。
システム管理者のガイド
システム管理者のリファレンスガイド
ストレージ管理ガイド
Storage Administration Guide は、Red Hat Enterprise Linux 7 でストレージデバイスとファイルシステムを効果的に管理する方法について説明しています。このガイドは、Red Hat Enterprise Linux または Linux の Fedora ディストリビューションに関してある程度経験があるシステム管理者を対象としています。
Global File System 2
Global File System 2 ドキュメントは、Red Hat Enterprise Linux 7 での Red Hat GFS2 (Global File System 2) の管理および保守に関する情報を提供しています。
論理ボリュームマネージャの管理
Storage Administration Guide は、Red Hat Enterprise Linux 7 でストレージデバイスとファイルシステムを効果的に管理する方法について説明しています。このガイドは、Red Hat Enterprise Linux または Linux の Fedora ディストリビューションに関してある程度経験があるシステム管理者を対象としています。
Kernel Crash Dump Guide
セキュリティガイド
セキュリティガイドは、ローカルおよびリモートの侵入、攻撃、および悪意のあるアクティビティーに対してワークステーションとサーバーをセキュアにするプロセスと方法をユーザーおよび管理者が学習できるよう設計されています。
SELinux ユーザーおよび管理者のガイド
SELinux Users and Administrators Guide は、Security-Enhanced Linux (SElinux) の管理および使用について説明しています。Red Hat Enterprise Linux 6 の単独ドキュメントで扱われた制限されたサービスの管理方法が、『SELinux Users and Administrators Guide』の中で説明されています。
High Availability アドオンの管理
High Availability アドオンの概要
High Availability アドオンのリファレンス
ロードバランサーの管理
DM マルチパス
DM Multipath ドキュメントは、Red Hat Enterprise Linux 7 の Device-Mapper Multipath 機能の設定および管理に関するユーザーガイドです。
仮想化スタートガイド
仮想化の導入および管理ガイド
仮想化セキュリティガイド
仮想化のチューニングと最適化ガイド
Linux コンテナーのガイド
Linux Containers Guide には、Red Hat Enterprise Linux 7.0 における Linux コンテナーの設定および管理についての情報が記載されており、Linux コンテナーの適用例についての概要が記載されています。
21.1. Red Hat Enterprise Linux 7.0 国際言語
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は複数言語のインストールと、ユーザーのニーズに応じた言語の変更に対応しています。
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は以下の言語をサポートしています。
東アジア系言語 - 日本語、韓国語、中国語 (簡体)、中国語 (繁体)
ヨーロッパ系言語 - 英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語 (ブラジル系)、ロシア語
インド系言語 - アッサム語、ベンガル語、グジャラート語、ヒンズー語、カンナダ語、マラヤラム語、マラッタ語、オディア語 (Odia)、パンジャブ語、タミル語、テルグ語
以下の表では、現在サポートされている言語とそれらのロケール、インストールされているデフォルトのフォント、および一部のサポート言語に必要なパッケージの要約が示されています。
表21.1 言語のサポート表
| 地域 | 言語 | ロケール | デフォルトのフォント (フォントパッケージ) | 入力メソッド |
|---|
| ブラジル | ポルトガル語 | pt_BR.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| フランス | フランス語 | fr_FR.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| ドイツ | ドイツ語 | de_DE.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| イタリア | イタリア | it_IT.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| ロシア | ロシア語 | ru_RU.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| スペイン | スペイン語 | es_ES.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| アメリカ合衆国 | 英語 | en_US.UTF-8 | DejaVu Sans (dejavu-sans-fonts) | |
| 中国 | 簡体字中国語 | zh_CN.UTF-8 | WenQuanYi Zen Hei Sharp (wqy-zenhei-fonts) | ibus-libpinyin、ibus-table-chinese |
| 日本 | 日本語 | ja_JP.UTF-8 | VL PGothic (vlgothic-p-fonts) | ibus-kkc |
| 韓国 | 韓国語 | ko_KR.UTF-8 | NanumGothic (nhn-nanum-gothic-fonts) | ibus-hangul |
| 台湾 | 中国語 (繁体) | zh_TW.UTF-8 | AR PL UMing TW (cjkuni-uming-fonts) | ibus-chewing、ibus-table-chinese |
| インド | アッサム語 | as_IN.UTF-8 | Lohit Assamese (lohit-assamese-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| ベンガル語 | bn_IN.UTF-8 | Lohit Bengali (lohit-bengali-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| グジャラート語 | gu_IN.UTF-8 | Lohit Gujarati (lohit-gujarati-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| ヒンズー語 | hi_IN.UTF-8 | Lohit Hindi (lohit-devanagari-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| カンナダ語 | kn_IN.UTF-8 | Lohit Kannada (lohit-kannada-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| マラヤーラム語 | ml_IN.UTF-8 | Meera (smc-meera-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| マラティー語 | mr_IN.UTF-8 | Lohit Marathi (lohit-marathi-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| オディア語 (Odia) | or_IN.UTF-8 | Lohit Oriya (lohit-oriya-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| パンジャブ語 | pa_IN.UTF-8 | Lohit Punjabi (lohit-punjabi-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| タミル語 | ta_IN.UTF-8 | Lohit Tamil (lohit-tamil-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
| テルグ語 | te_IN.UTF-8 | Lohit Telugu (lohit-telugu-fonts) | ibus-m17n、m17n-db、m17n-contrib |
新規 yum-langpacks プラグイン
新規 YUM プラグインの yum-langpacks により、ユーザーは、現在の言語ローカルの各種パッケージの変換サブパッケージをインストールできるようになりました。
ロケールおよびキーボードのレイアウトの変更
localectl は、システムロケールとキーボードレイアウト設定の照会および変更に使用される新規ユーティリティーです。この設定はテキストコンソールで使用され、デスクトップ環境によって継承されます。さらに localectl は、SSH を介してリモートシステムを管理するためのホスト名引数を受け入れます。
新規ツールの fonts-tweak-tool により、ユーザーは、ユーザーフォント構成を使用して言語ごとにデフォルトのフォントを設定することができます。
アラビア語
Paktype の新規のアラビア語フォントを Red Hat Enterprise Linux 7.0 で使用できます。paktype-ajrak、paktype-basic-naskh-farsi、paktype-basic-naskh-sindhi、paktype-basic-naskh-urdu、および paktype-basic-naskh-sa。
中国語
インド系言語
新規の Lohit Devanagari フォントは、ヒンズー語、カシミール語、コンカニ語、マイティリー語、マラーティー語およびネパール語にこれまで使用されてきた別個の Lohit フォントに置き換わります。今後必要となるこれらの言語用の別々のグリフは、Open Type Font locl タグ付きの Lohit Devanagari で処理が可能です。
新規のフォントパッケージ gubbi-fonts および navilu-fonts がカンナダ語用に追加されました。
日本語
韓国語
Nanum フォントがデフォルトで使用されるようになりました。
新規ロケール
Red Hat Enterprise Linux 7.0 は、新規ロケールの Konkani (kok_IN) および Pushto (ps_AF) をサポートします。
ABRT 2.1
Red Hat Enterprise Linux 7.0 には、自動バグ報告ツール (ABRT) 2.1 が同梱されています。このツールは、ユーザーインターフェースの強化、uReport の送信機能、クラッシュ統計の収集などのマシン処理に適した簡易版の匿名による問題レポートを特長としています。Red Hat Enterprise Linux 7.0 に組み込まれた ABRT は、可能な限り多くのソフトウェアバグを発見する目的で、アプリケーションのクラッシュレポートを Red Hat に自動送信するように設定されています。
ABRT 2.1 では、サポートされる言語セットが Java および Ruby も含め、拡張されています。
| 改訂履歴 |
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| 改訂 0.0-0.8.5 | Wed Jun 4 2014 | Eliska Slobodova |
| 翻訳ファイルを XML ソースバージョン 0.0-0.8 と同期 |
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| 改訂 0.0-0.8.4 | Mon Mar 24 2014 | Red Hat Localization Services |
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| 改訂 0.0-0.8.3 | Mon Mar 24 2014 | Red Hat Localization Services |
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| 改訂 0.0-0.8.2 | Fri Mar 21 2014 | Red Hat Localization Services |
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| 改訂 0.0-0.8.1 | Tue Mar 11 2014 | Chester Cheng |
| 翻訳ファイルを XML ソースバージョン 0.0-0.7 と同期 |
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| 改訂 0.0-0.8 | Thu Dec 11 2013 | Eliška Slobodová |
| Red Hat Enterprise Linux 7.0 Beta リリースノートの公開 |
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