Red Hat Training

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第6章 ブロック I/O

6.1. キャッシング

表6.1 キャッシングのオプション

キャッシングオプション 詳細
Cache=none ゲストからのI/O はホストではキャッシュされませんが、ライトバックディスクキャッシュに保持することができます。 大量 I/O 要求が多いゲストにはこのオプションを使用します。 一般的にこのオプションが最適で移行に対応する唯一のオプションとなります。
Cache=writethrough ゲストからの I/O はホストにはキャッシュされませんが、 物理的な媒体に書き込むことができます。 このモードを使用すると速度の低下が見られ、 またゲスト数の規模が一定以上になると問題が発生する傾向にあります。 I/O 要求が低い小規模のゲスト群への使用に適しています。 ゲスト移行の必要性がなく、 ライトバックキャッシュに対応していないゲストに推奨されるモードです(Red Hat Enterprise Linux 5.5 以前)。
Cache=writeback ゲストからの I/O がホストにキャッシュされます。
キャッシングのモードは、 virt-manager仮想ディスク (Virtual Disk) のセクションで選択することができます。 以下に示すように、 パフォーマンス (Performance options) でキャッシュモードを選択します。
キャッシングモード

図6.1 キャッシングモード