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第15章 libvirt でのネットワークブート

ゲストの仮想マシンは、PXE を有効にして起動できます。PXE を使用すると、ゲスト仮想マシンを起動して、ネットワーク自体から設定を読み込むことができます。本セクションでは、libvirt で PXE ゲストを設定する基本的な設定手順を説明します。
本セクションでは、ブートイメージまたは PXE サーバーの作成は説明しません。これは、プライベートネットワークまたはブリッジネットワークで libvirt を設定し、PXE ブートを有効にしてゲスト仮想マシンを起動する方法を説明するために使用されます。
警告
以下の手順は、例としてのみ提供されます。続行する前に、十分なバックアップがあることを確認してください。

15.1. ブートサーバーの準備

本章の手順を実行するには、以下が必要になります。
  • PXE サーバー (DHCP および TFTP) - libvirt の内部サーバー、手動で設定した dhcpd および tftpd、dnsmasq、Cobbler が設定したサーバー、またはその他のサーバーを指します。
  • ブートイメージ - たとえば、手動または Cobbler で設定した PXELINUX。

15.1.1. プライベートの libvirt ネットワークに PXE ブートサーバーを設定する

この例では、デフォルト のネットワークを使用します。以下の手順を実行します。

手順15.1 PXE ブートサーバーの設定

  1. PXE ブートイメージおよび設定を /var/lib/tftp に配置します。
  2. 以下のコマンドを実行します。
    # virsh net-destroy default
    # virsh net-edit default
  3. デフォルト ネットワークの設定ファイルの <ip> 要素を編集して、適切なアドレス、ネットワークマスク、DHCP アドレス範囲、および起動ファイルを追加します。BOOT_FILENAME は、ゲスト仮想マシンの起動に使用するファイル名を表します。
    <ip address='192.168.122.1' netmask='255.255.255.0'>
       <tftp root='/var/lib/tftp' />
       <dhcp>
          <range start='192.168.122.2' end='192.168.122.254' />
          <bootp file='BOOT_FILENAME' />
       </dhcp>
    </ip>
  4. PXE を使用してゲストを起動します (「PXE を使用したゲストの起動」 を参照)。