第6章 ゲスト仮想マシンのインストール概要

仮想化パッケージをホストシステムにインストールすると、ゲストオペレーティングシステムの作成が可能になります。この章では、仮想マシンにゲストオペレーティングシステムをインストールする全般的なプロセスを説明します。ゲスト仮想マシンの作成は、virt-manager新規作成 ボタンか、virt-install コマンドラインインターフェースを使用します。どちらの方法も、この章で説明されています。
Red Hat Enterprise Linux および Microsoft Windows の特定バージョンの詳細なインストール方法は、この後に続く章で説明されています。

6.1. ゲスト仮想マシンの前提条件および留意事項

ゲスト仮想マシンを作成する前には、様々な要素を考慮すべきです。デプロイ前に仮想マシンの役割を考えるだけでなく、定期的な継続モニタリングと (負荷やクライアント数などの) 様々な要素に基づく評価の実行をお勧めします。考慮に入れる要素としては、以下のものが挙げられます。
パフォーマンス
ゲスト仮想マシンは、目的のタスクに基づいてデプロイし、設定することをお勧めします。ゲストシステムには、パフォーマンスで特別な考慮を必要とするものもあります (たとえば、データベースサーバーを実行するゲスト) 。ゲストの役割や予測されるシステム負荷によっては、ゲストがより多くの割り当て CPU やメモリーを必要とすることもあります。
入出力要件と入出力タイプ
ゲスト仮想マシンの中には、特別高い入出力要件があるものや、入出力タイプに基づいてさらなる注意や予測を必要とするものもあります (たとえば、通常のディスクブロックサイズのアクセスやクライアント数)。
ストレージ
ゲスト仮想マシンの中には、ストレージやより高速のディスクタイプへの優先度の高いアクセスを必要とするものもあります。ストレージのデプロイとメンテナンス時には、ゲストが使用するストレージ容量も定期的に監視して考慮することをお勧めします。
ネットワーク構成およびネットワークインフラストラクチャー
ゲスト仮想マシンの環境によっては、他のゲストより高速のネットワークリンクを必要とするものもあります。帯域幅や待ち時間はゲストのデプロイおよびメンテナンス時に考慮すべき要素であることが多々あり、要件や負荷が変化する際は特にそうです。
リクエスト要件
SCSI リクエストは、virtio ドライブがディスク全体をベースとし、ディスクデバイスパラメーターが以下の例のように lun に設定されいる場合にのみ、virtio ドライブ上のゲスト仮想マシンに発行されます。
<devices>
   <emulator>/usr/libexec/qemu-kvm</emulator>
   <disk type='block' device='lun'>