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5.2.3. virt-v2v.conf でのターゲットプロファイルの定義

root として変換サーバーに接続できるようになったところで、次に、作成する仮想マシンをどのように処理するかを事前に設定しておく必要があります。この詳細情報は、変換サーバーの /etc/virt-v2v.conf ファイルでターゲットプロファイルとして指定します。
virt-v2v.conf でのターゲットプロファイルの定義

  1. root として /etc/virt-v2v.conf を編集します。
    nano /etc/virt-v2v.conf
  2. ファイルの末尾までスクロールします。最後の </virt-v2v> の前に、以下の設定を追加します。
    <profile name="myrhev">
    <method>rhev</method>
    <storage format="raw" allocation="preallocated">
    nfs.share.com:/export1
    </storage>
    <network type="default">
    <network type="network" name="rhevm"/>
    </network>
    </profile>
    上記の設定で、
    • Profile Name は任意のわかりやすいターゲットプロファイル名です。
    • Method は、インポート先の Hypervisor のタイプ (rhev または libvirt) です。
    • Storage Format は、出力のストレージフォーマット (raw または qcow2) です。
    • Allocation は、出力の割り当てポリシー (preallocated または sparse) です。
    • Network type は、Red Hat Enterprise Virtualization にインポートされた際にネットワークインターフェースの接続先となるべきネットワークを指定します。第 1 のネットワークタイプのエントリーには、変換前のネットワーク設定の詳細を記載します。第 2 のネットワークタイプエントリーは、変換後の設定にマップします。上記の例では、検出された任意のネットワークカードが rhevm と呼ばれる管理ネットワークにマップされるように設定されています。

    重要

    <storage format> タグに関連付けられた値 (上記の例では "nfs.share.com:/export1") は、<method> タグに関連付けられた値と一致している必要があります。この例では、出力メソッドが "rhev" なので、ストレージに関連付けされる値は、初期化された NFS 共有である必要があります。libvirt メソッドの場合には、ストレージフォーマットの値は、変換サーバーにローカルで存在する初期化されたストレージドメイン (例: "default") である必要があります。
この P2V 変換で仮想マシンに対してどのような処理が行われるかを定義するターゲットプロファイルが作成されました。