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3.5.2. アレイからの値の読み取り

アレイからの値の読み取りは、変数値の読み取りと同じ方法でできます。これを行うには、array_name[index_expression] ステートメントを数式に要素として含めます。以下に例を示します。

例3.13 単純計算でのアレイ値の使用

delta = gettimeofday_s() - foo[tid()]
この例では、(「関連する値の割り当て」 からの) 例3.12「タイムスタンプをプロセス名に関連付ける」 のコンストラクトを使用してアレイ foo が構築されていることを想定しています。これで 参照ポイント となるタイムスタンプが設定され、delta の計算に使用されます。
例3.13「単純計算でのアレイ値の使用」 のコンストラクトは、現行の gettimeofday_s() から鍵 tid() の関連する値を差し引くことで、変数 delta の値を計算します。このコンストラクトは、tid() の値をアレイから 読み取る ことで計算を行います。このコンストラクトは、読み取り操作の開始と完了など、2 つのイベント間の時間を判定する際に便利なものです。

注記

index_expression が一意の鍵を見つけられない場合は、0 の値 (例3.13「単純計算でのアレイ値の使用」 などの数値演算の場合) もしくは null/空の文字列の値 (文字列の演算の場合) がデフォルトで返されます。