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2.3. 既存の階層へのサブシステムの接続と接続解除
サブシステムを既存の階層に追加するには、既存の階層から接続を解除するか、異なる階層に移動した上で、root として
/etc/cgconfig.conf
ファイルの mount
セクションを 「階層の作成とサブシステムの接続」 に記載されているのと同じ構文を用いて編集します。cgconfig
は、次回の起動時に、指定した階層にしたがってサブシステムを再編成します。
その他の方法
接続されていないサブシステムを既存の階層に追加するには、その階層を再マウントします。
mount
コマンドで、追加するサブシステムと remount
オプションを指定します。
例2.4 階層の再マウントとサブシステムの追加
lssubsys
コマンドは、cpu_and_mem
階層に接続されている cpu
、cpuset
、および memory
のサブシステムを表示します。
~]# lssubsys -am
cpu,cpuset,memory /cgroup/cpu_and_mem
net_cls
ns
cpuacct
devices
freezer
blkio
remount
オプションを使用して cpu_and_mem
階層を再マウントし、サブシステムの一覧に cpuacct
を追加します。
~]# mount -t cgroup -o remount,cpu,cpuset,cpuacct,memory cpu_and_mem /cgroup/cpu_and_mem
lssubsys
コマンドを実行すると、cpuacct
が cpu_and_mem
階層に接続されていると表示されるようになりました。
~]# lssubsys -am
cpu,cpuacct,cpuset,memory /cgroup/cpu_and_mem
net_cls
ns
devices
freezer
blkio
また同様に、階層を再マウントしてサブシステム名を -o オプションから削除することで、既存の階層からサブシステムの接続を解除することができます。たとえば、
cpuacct
サブシステムの接続を解除するには、単に再マウントして名前を削除します。
~]# mount -t cgroup -o remount,cpu,cpuset,memory cpu_and_mem /cgroup/cpu_and_mem