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2.7. GNOME の電源管理

GNOME 電源管理 は、GNOME デスクトップの一部としてインストールされているデーモンです。Red Hat Enterprise Linux の以前のバージョンで GNOME 電源管理 が提供した電力管理機能の大部分は、Red Hat Enterprise Linux 6 の DeviceKit-power の構成要素となりました (「DeviceKit-power と devkit-power」 参照)。ただし、GNOME 電源管理 はその機能のフロントエンドとして残ります。システムトレイのアプレットを介して GNOME 電源管理 は、バッテリーから AC 電源への切り替えなど、システムの電源状態の変化を通知します。また、バッテリーの状態を報告すると共に、バッテリーの電力が低くなると警告を出します。
また、GNOME 電源管理 により、基本的な電力管理設定が可能になります。これらの設定にアクセスするには、システムトレイの GNOME 電源管理 アイコンをクリックし、設定 をクリックします。
電源管理の設定 画面にはタブが 2 つあります。
  • AC 電源使用時
  • 全般
ノート PC の場合、 電源管理の設定 画面のタブは 3 つになります。
  • バッテリー使用時
AC 電源使用時 のタブと バッテリー使用時 のタブを使用して、システムが非アクティブ時にディスプレイがオフになるまでの経過時間、非アクティブなシステムがスリープになるまでの経過時間、および使用していない時にハードディスクの回転を停止するかどうか指定します。バッテリ使用時 のタブでは、ディスプレイの輝度の設定、バッテリが非常に低下したシステムでの動作の選択できます。例えば、GNOME 電源管理 のデフォルト設定では、バッテリーが非常に低くなるとシステムは休止状態になります。全般 のタブを使用すると、システム上の (物理的な) 電源ボタンとサスペンドボタンの動作を設定でき、GNOME 電源管理 アイコンがシステムトレイに出現すべき状態を指定できます。