3.5. ビルトインのコマンドラインモニタリングツール

グラフィカルなモニタリングツールの他に、Red Hat Enterprise Linux はコマンドラインからシステムを監視できるツールをいくつか提供しています。これらのツールの利点は、ランレベル 5 以外で使用できることです。このセクションでは各ツールについて簡潔に説明し、それぞれのツールの最適な使用方法を提案します。
top

top ツールは、実行中のシステムのプロセスを動的かつリアルタイムで表示します。システムサマリーや Linux カーネルが現在管理しているタスクなどの様々な情報の表示が可能です。また、プロセスを操作する一定の機能もあります。表示される操作と情報はどちらとも高度な設定が可能で、設定詳細は再起動後も維持するようにできます。

表示されるプロセスは、デフォルトでは CPU 使用量順となっており、多くのリソースを消費しているプロセスがひと目で分かるようになっています。
top の使用方法の詳細は、man ページ: man top を参照してください。
ps

ps ツールは、選択したアクティブなプロセスグループのスナップショットを撮ります。デフォルトでは、このグループは現行ユーザーが所有しているもので同一端末に関連するプロセスに限られています。

このツールはプロセスに関して top よりも詳細な情報を提供しますが、動的ではありません。
psの使用方法の詳細は、man ページ: man ps を参照してください。
vmstat

vmstat (Virtual Memory Statistics) は、システムのプロセス、メモリ、ページング、ブロック I/O、割り込み、CPU アクティビティについてのある時点でのレポートを出力します。

top のように動的ではありませんが、サンプリング間隔を指定できるのでニアリアルタイムのシステムアクティビティを監視することができます。
vmstat の使用方法の詳細は、man ページ: man vmstat を参照してください。
sar

sar (System Activity Reporter) は、当日のその時点までのシステムアクティビティを収集し、レポートします。デフォルトでは、その日の最初から 10 分間隔で CPU 使用量を出力します。

12:00:01 AM     CPU     %user     %nice   %system   %iowait    %steal     %idle
12:10:01 AM     all      0.10      0.00      0.15      2.96      0.00     96.79
12:20:01 AM     all      0.09      0.00      0.13      3.16      0.00     96.61
12:30:01 AM     all      0.09      0.00      0.14      2.11      0.00     97.66
...
このツールは、top や同様のツールによるシステムアクティビティに関する定期的なレポートの代わりとなる便利なものです。
sar の使用方法の詳細は、man ページ: man sar を参照してください。