Red Hat Training

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第6章 入出力

6.1. 特徴

Red Hat Enterprise Linux 6 では I/O スタックで以下のようなパフォーマンス機能強化が導入されています。
  • SSD (ソリッドステートドライブ) が自動で認識され、このデバイスが実行可能な 1 秒あたりの高い I/O を活用するために I/O スケジューラーのパフォーマンスがチューニングされます。
  • Discard support (破棄サポート) がカーネルに追加され、基礎となるストレージに未使用ブロックの範囲がレポートされます。これは、SSD のウェアレベリングに役立ちます。また、実際に使用中のストレージ量に関するクローズしたタブを保持することで、論理ブロックプロビジョニング (ストレージ用の仮想アドレス領域のようなもの) をサポートするストレージに役立ちます。
  • Red Hat Enterprise Linux 6.1 では、ファイルシステムバリア実装が整備され、より高性能になっています。
  • pdflush が per-backing-device flusher スレッドに置き換えられました。これは、大規模な LUN カウントの設定でシステムの拡張性を大幅に改善するものです。