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4.4.3.4. ミラー化ボリューム設定の変更
lvconvert
コマンドを使用して、論理ボリュームに含まれるミラーの数を増加/減少させることができます。これにより、論理ボリュームをミラー化ボリュームからリニアボリュームに、またはリニアボリュームからミラー化ボリュームに変換できます。また、このコマンドを使用して、corelog
などの既存の論理ボリュームの他のミラーパラメーターも再設定できます。
リニアボリュームをミラー化ボリュームに変換する際には、基本的に既存ボリューム用にミラーレッグを作成することになります。つまり、ボリュームグループにはミラーレッグとミラーログ用のデバイスと領域がなければならないことを意味します。
ミラーレッグを 1 つ失うと、LVM はそのボリュームをリニアボリュームに変換して、ミラーの冗長性なしにボリュームに依然としてアクセスできます。そのレッグを置き換えた後は、
lvconvert
コマンドを使用して、ミラーを復元できます。この手順は 「LVM ミラー障害からの回復」 に説明されています。
以下のコマンドは、リニア論理ボリューム
vg00/lvol1
をミラー化論理ボリュームに変換します。
# lvconvert -m1 vg00/lvol1
以下のコマンドは、ミラー化論理ボリューム
vg00/lvol1
をリニア論理ボリュームに変換して、ミラーレッグを削除します。
# lvconvert -m0 vg00/lvol1
以下のコマンドは、既存の論理ボリューム
vg00/lvol1
にミラーレッグを追加します。この例は、lvconvert
コマンドがそのボリュームを 2 つのミラーレッグがあるボリュームに変更する前後のボリュームの設定を示しています。
#lvs -a -o name,copy_percent,devices vg00
LV Copy% Devices lvol1 100.00 lvol1_mimage_0(0),lvol1_mimage_1(0) [lvol1_mimage_0] /dev/sda1(0) [lvol1_mimage_1] /dev/sdb1(0) [lvol1_mlog] /dev/sdd1(0) #lvconvert -m 2 vg00/lvol1
vg00/lvol1: Converted: 13.0% vg00/lvol1: Converted: 100.0% Logical volume lvol1 converted. #lvs -a -o name,copy_percent,devices vg00
LV Copy% Devices lvol1 100.00 lvol1_mimage_0(0),lvol1_mimage_1(0),lvol1_mimage_2(0) [lvol1_mimage_0] /dev/sda1(0) [lvol1_mimage_1] /dev/sdb1(0) [lvol1_mimage_2] /dev/sdc1(0) [lvol1_mlog] /dev/sdd1(0)