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6.6. 紛失した物理ボリュームのボリュームグループからの削除

物理ボリュームがなくなった場合、ボリュームグループ内の残りの物理ボリュームをアクティブ化するには、vgchange コマンドで --partial 引数を使用します。その物理ボリュームを使用していた論理ボリュームのすべてをボリュームグループから取り除くには vgreduce コマンドで --removemissing 引数を使用します。
vgreduce コマンドで --test 引数を使用することで、破棄されようとしているものを先に検証することを推奨します。
ほとんどの LVM 操作と同じく、vgcfgrestore コマンドを vgreduce コマンドの実行直後に使用して、ボリュームグループのメタデータをその以前の状態に戻すならば、ある意味で vgreduce コマンドは元に戻すことが可能です。たとえば、--test 引数なしで vgreduce コマンドで --removemissing 引数を使用し、保持するつもりだった論理ボリュームを削除してしまった場合、その物理ボリュームの入れ替えは可能であり、vgcfgrestore コマンドを使用してボリュームグループを直前の状態に戻すことができます。