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4.4.15.2. リニアデバイスの RAID デバイスへの変換

既存のリニア論理ボリュームを RAID デバイスに変換するには、lvconvert コマンドの --type 引数を使用します。
以下のコマンドは、ボリュームグループ my_vg 内のリニア論理ボリューム my_lv を 2 方向の RAID1 アレイに変換します。
# lvconvert --type raid1 -m 1 my_vg/my_lv
RAID 論理ボリュームはメタデータとデータサブボリュームのペアで構成されているため、リニアデバイスを RAID1 アレイに変換すると、新しいメタデータサブボリュームが作成され、リニアボリュームが存在する同じ物理ボリューム上の (いずれかにある) 複製元の論理ボリュームに関連付けられます。イメージはメタデータ/データサブボリュームのペアに追加されます。たとえば、複製元のデバイスは以下のとおりです。
# lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
  LV     Copy%  Devices     
  my_lv         /dev/sde1(0)
2 方向の RAID1 アレイへの変換後、デバイスには以下のデータとメタデータサブボリュームのペアが含まれます。
# lvconvert --type raid1 -m 1 my_vg/my_lv
# lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
  LV               Copy%  Devices                      
  my_lv            6.25   my_lv_rimage_0(0),my_lv_rimage_1(0)
  [my_lv_rimage_0]        /dev/sde1(0)                 
  [my_lv_rimage_1]        /dev/sdf1(1)                 
  [my_lv_rmeta_0]         /dev/sde1(256)               
  [my_lv_rmeta_1]         /dev/sdf1(0)
複製元の論理ボリュームとペアになるメタデータイメージを同じ物理ボリュームに配置できない場合、lvconvert は失敗します。