23.12. 既存システムのアップグレード

重要

次のセクションが使用できるのは Red Hat Enterprise Linux 6.4から Red Hat Enterprise Linux 6.5またはそれ 以降などのマイナーバージョン間での Red Hat Enterprise Linux のアップグレードに限られます。Red Hat Enterprise Linux 6 から Red Hat Enterprise Linux 7 などへのメジャーバージョン間のアップグレードには対応していません。
Red Hat Upgrade ToolPreupgrade Assistant を使用すると制限付きで Red Hat Enterprise Linux のメジャーバージョン間のインプレースアップグレードを行うことができます。詳細は 37章現在のシステムのアップグレード を参照してください。
インストールシステムは既存の Red Hat Enterprise Linux インストールのいずれも自動的に検出します。アップグレードプロセスは既存のシステムソフトウェアを新バージョンに更新しますが、ユーザーの home ディレクトリからはデータを削除しません。ハードドライブ上の現存のパーティション構造は変化しません。システム設定は、パッケージアップグレードが要求する場合にのみ変更されます。ほとんどのパッケージアップグレードはシステム設定を変更しませんが、ユーザーが後で確認できるように追加の設定ファイルをインストールします。
使用中のインストールメディアには、コンピューターのアップグレードに必要なすべてのソフトウェアパッケージが含まれていない可能性があることに注意してください。

注記

既存の Red Hat Enterprise Linux システムに手動でインストールしたソフトウェアは、アップグレード後に異なる動作をする可能性があります。アップグレードの後に手動でソフトウェアを再インストールするか、または再コンパイルして更新したシステム上で正常なパフォーマンスを得られることを確認する必要があります。

23.12.1. インストーラーを使用したアップグレード

注記

一般に、Red Hat ではユーザーが独立した /home パーティションにユーザーデータを保持し、新規インストールを行うことを推奨しています。パーティションとその設定方法についての詳細は、「ディスクパーティションの構成」 を参照してください。
インストールプログラムを使用してアップグレードをする選択をした場合、Red Hat Enterprise Linux から提供されていないソフトウェアの内、Red Hat Enterprise Linux ソフトウェアと競合するものがあれば、それは上書きされます。この方法でアップグレードを開始する前に、システム内の現在のパッケージ一覧を作成して後で参照できるようにしてください。
rpm -qa --qf '%{NAME} %{VERSION}-%{RELEASE} %{ARCH}\n' > ~/old-pkglist.txt
インストール後にこの一覧をチェックし、どのパッケージを再ビルドする必要があるか、または Red Hat 以外のソースから取り込む必要があるかを判別します。
次に、すべてのシステム設定データのバックアップを作成します。
su -c 'tar czf /tmp/etc-`date +%F`.tar.gz /etc' 
su -c 'mv /tmp/etc-*.tar.gz /home'
アップグレードする前にすべての重要データの完全なバックアップを作成してください。重要なデータには /home ディレクトリ全体のコンテンツや、Apache、FTP、SQL サーバーやソースコード管理システムなどのサービスのコンテンツが含まれる場合があります。アップグレードは破損を引き起こす動作ではありませんが、操作ミスがあるとデータが失われる可能性が若干あります。

警告

上記の例では、バックアップ資料が /home ディレクトリに保存されていることに注意してください。自分の /home ディレクトリが独立したパーティションではない場合、この例を文字どおりに採用しないでください。 CD または DVD ディスクか、または外部ハードディスクなどの 別のデバイス上にバックアップを保存してください。
アップグレードプロセスを後で完了する方法についての詳細は、「アップグレードの終了」を参照してください。