Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux
B.2. スタートアップ時の iSCSI ディスク
ISCSI 関連のイベントは、システムの起動時に複数の時点で発生する可能性があります。
- initrd の init スクリプトは、
/
(存在する場合)に使用される iSCSI ターゲットにログインします。これは、iscsistart ユーティリティーを使用して行います( iscsid を実行せずに実行できます)。 - ルートファイルシステムがマウントされ、さまざまなサービスの initscripts が実行されると、iscsid initscript が呼び出されます。
/
に iSCSI ターゲットが使用されている場合、または iSCSI データベース内のターゲットに自動ログインのマークが付けられている場合は、このスクリプトにより iscsid が開始されます。 - 従来のネットワークサービススクリプトの実行後に(または有効になっている場合は実行)、iscsi initscript が実行されます。ネットワークにアクセスできる場合、これにより、自動的にログインするようにマークされている iSCSI データベースのターゲットにログインします。ネットワークへのアクセスができない場合には、スクリプトは何も表示せずに終了します。
- (従来のネットワークサービススクリプトの代わりに) NetworkManager を使用してネットワークにアクセスすると、NetworkManager は iscsi initscript を呼び出します。See:
/etc/NetworkManager/dispatcher.d/04-iscsi
重要NetworkManager は/usr
にインストールされているため、/usr
が iSCSI ターゲットなどのネットワーク接続ストレージにある場合は、これを使用してネットワークアクセスを設定することはできません。
システムの起動時に iscsid が必要とされない場合は自動的には開始されません。iscsiadm を開始すると、今度は iscsiadm によって iscsid が開始されます。