Red Hat Training

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35.2. アップグレードの完了

重要
アップグレード後にシステムを再起動したら、手動によるシステム更新も実行する必要があります。詳細は、「システムの更新」 を参照してください。
新規インストールを実行するのではなく、以前のリリースからシステムをアップグレードすることを選択した場合は、パッケージセットの相違点を確認することをお勧めします。「 インストーラーを使用したアップグレード 」「 インストーラーを使用したアップグレード 」、または 「 インストーラーを使用したアップグレード 」 (システムのアーキテクチャーにより異なる)、元のシステムのパッケージ一覧を作成することをお勧めします。これでそのリストを使用して、元のシステムの状態に近い新しいシステムを決めることができます。
ほとんどのソフトウェアリポジトリー設定は、リリース という用語で終わるパッケージに保存されます。古いパッケージ一覧で、インストールされたリポジトリーを確認します。
awk '{print $1}' ~/old-pkglist.txt | grep 'release$'
必要に応じて、これらのパッケージをインターネット上の元のソースから取得してインストールします。元のサイトの指示に従って、yum およびその他のソフトウェア管理ツールが使用するリポジトリー設定パッケージを Red Hat Enterprise Linux システムにインストールします。
次に、以下のコマンドを実行して、不足しているその他のソフトウェアパッケージの一覧を作成します。
awk '{print $1}' ~/old-pkglist.txt | sort | uniq > ~/old-pkgnames.txt
rpm -qa --qf '%{NAME}\n' | sort | uniq > ~/new-pkgnames.txt
diff -u ~/old-pkgnames.txt ~/new-pkgnames.txt | grep '^-' | sed 's/^-//' > /tmp/pkgs-to-install.txt
ここで、yum コマンドでファイル /tmp/pkgs-to-install.txt を使用して、ほとんどのソフトウェアまたはすべての古いソフトウェアを復元します。
su -c 'yum install `cat /tmp/pkgs-to-install.txt`'
重要
パッケージの変更により、Red Hat Enterprise Linux リリース間で補完されるため、システム上のすべてのソフトウェアを復元できない場合があります。上記のルーチンを使用して、システム上のソフトウェアを再度比較し、見つかった問題に対応します。