6.2.3. 初期 RAM ディスク更新の準備

重要

この方法は高度な手順で、他の方法でドライバー更新を実行できない場合にのみ検討してください。
Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムでは、 インストールの前半で Red Hat Enterprise Linux 自体の更新を RAM ディスク から読み込むことができます (コンピューターメモリーの一部分で、 一時的にディスクのように動作する)。 この機能を利用して同じようにドライバーの更新を読み込むこともできます。 インストール中にドライバーの更新を行なう場合は、 PXE (Preboot Execution Environment) サーバーからの起動が可能であること、 またネットワーク上でそのサーバーにアクセスできなければなりません。 インストール中に PXE を使用する方法については 30章インストールサーバーの設定 を参照してください。
PXE サーバーでドライバー更新を利用可能にするには、以下の手順にしたがいます。
  1. ドライバーの更新イメージファイルをインストールサーバーに配置します。 イメージファイルは Red Hat やハードウェア製造元で指定している場所からインターネットでサーバーにダウンロードするのが一般的です。 ドライバーの更新イメージファイル名は末尾が .iso になります。
  2. ドライバーの更新イメージファイルを /tmp/initrd_update ディレクトリにコピーします。
  3. ドライバーの更新イメージファイルに dd.img の名前を付けます。
  4. コマンドラインで /tmp/initrd_update ディレクトリに移動し、 次のコマンドを入力してから Enter を押します。
    find . | cpio --quiet -o -H newc | gzip -9 >/tmp/initrd_update.img
  5. /tmp/initrd_update.img ファイルをインストールに使用したいターゲットを格納しているディレクトリにコピーします。 このディレクトリは /var/lib/tftpboot/pxelinux/ ディレクトリ配下にあります。 たとえば、 /var/lib/tftpboot/pxelinux/rhel6/ なら Red Hat Enterprise Linux 6 用の PXE ターゲットを格納しています。
  6. /var/lib/tftpboot/pxelinux/pxelinux.cfg/default ファイルを編集して、 先ほど作成した初期 RAM ディスク更新があるエントリーを以下のような形式で含めます。
    label target-dd
    kernel target/vmlinuz
    append initrd=target/initrd.img,target/dd.img
    target にインストールに使用するターゲットを入力します。
インストール中に初期 RAM ディスク更新を使用する方法については、 「ドライバー更新を含む PXE ターゲットの選択」 を参照してください。

例6.1 ドライバー更新イメージファイルを使って初期 RAM ディスク更新の準備をする

この例では、 driver_update.iso がインターネットから PXE サーバー上のディレクトリにダウンロードしたドライバーの更新イメージファイルになります。 PXE 起動するターゲットは/var/lib/tftpboot/pxelinux/rhel6/ にあります。
コマンドラインでファイルを格納しているディレクトリに移動してから次のコマンドを入力します。
$ cp driver_update.iso /tmp/initrd_update/dd.img
$ cd /tmp/initrd_update
$ find . | cpio --quiet -c -o -H newc | gzip -9 >/tmp/initrd_update.img
$ cp /tmp/initrd_update.img /var/lib/tftpboot/pxelinux/rhel6/dd.img
/var/lib/tftpboot/pxelinux/pxelinux.cfg/default ファイルを編集して次のエントリーを含めます。
label rhel6-dd
kernel rhel6/vmlinuz
append initrd=rhe6/initrd.img,rhel6/dd.img