9.17. パッケージグループの選択

これでインストールに必要な選択がほとんど終了しました。デフォルトのソフトウェアパッケージをインストールするか、インストールするソフトウェアパッケージをカスタマイズします。
パッケージインストールデフォルト 画面が現われて、 Red Hat Enterprise Linux インストール用のデフォルトパッケージセットの詳細が表示されます。この画面はインストールする Red Hat Enterprise Linux のバージョンによって異ります。

重要

Red Hat Enterprise Linux をテキストモードでインストールする場合はパッケージを選択できません。インストーラーによって自動的にベースかコアいずれかのグループから パッケージが選択されます。インストール後システムが正しく動作するには十分なパッケージで、更新や新規のパッケージのインストールも問題なく行えます。パッケージ選択を変更する場合は、インストールを完了してから ソフトウェアの追加/削除 アプリケーションを使用して必要な変更を行います。
パッケージグループの選択

図9.49 パッケージグループの選択

デフォルトでは基本サーバー (Basic Server) としてシステムを導入する場合に適したソフトウェアの選択が読み込まれます。このインストールには グラフィカル環境が含まれていないため注意してください。別の目的に適したソフトウェアの選択を表示させるには、以下のオプションからいずれか該当するオプションのラジオボタンをクリックします。
基本サーバー (Basic Server)
サーバーで使用する場合の基本的な Red Hat Enterprise Linux インストールです。
データベースサーバー (Database Server)
MySQL および PostgreSQL のデータベースが提供されます。
Web サーバー (Web server)
Apache ウェブサーバーが提供されます。
Enterprise Identity サーバーのベース
アイデンティティーと認証のサーバーを作成するために必要な OpenLDAPIPA (Enterprise Identity Management) が提供されます。
仮想ホスト (Virtual Host)
仮想マシン用のホストを作成するための KVM仮想マシンマネージャー のツールが提供されます。
デスクトップ (Desktop)
OpenOffice.org 生産性スイート、 GIMP などのグラフィカルツール、マルチメディアアプリケーションなどが提供されます。
ソフトウェア開発ワークステーション (Software Development Workstation)
Red Hat Enterprise Linux システムでソフトウェアのコンパイルを行うために必要なツールが提供されます。
最低限 (Minimal)
Red Hat Enterprise Linux の稼働に必須となるパッケージのみが提供されます。目的がひとつのサーバーやデスクトップアプライアンス向けの基本的なパッケージのみが提供され、このようなインストールでのパフォーマンスと安全性を最大化します。

警告

最小限のインストールでは現在、デフォルトではファイアウォールの設定を行いません(iptables/ip6tables)。authconfigsystem-config-firewall-base のパッケージがこの選択に含まれていないためです。キックスタートファイルを使いこのパッケージをソフトウェア選択に追加するとこの問題に対処することができます。詳細については Red Hat カスタマーポータル をご覧ください。また、キックスタートファイルについては 32章キックスタートを使ったインストール を参照してください。
対処を講じなくてもインストールは正常に完了します。ただし、ファイアウォールは設定されないため安全性に問題が残ります。
現在選択されているパッケージ一覧のインストールを選択する場合は、「パッケージのインストール」 に進んでください。
別のソフトウェアセットを選択する場合は該当チェックボックスをクリックします。(図9.49「パッケージグループの選択」 参照)
パッケージセットをさらにカスタマイズするには、画面上で いますぐカスタマイズ (Customize now) オプションを選択します。次 (Next) をクリックすると、 パッケージグループの選択 (Package Group Selection) 画面に移動します。

9.17.1. 追加のリポジトリからのインストール

リポジトリ を追加で定義して、インストール中にシステムが利用できるソフトウェアを増やすことができます。リポジトリとは、ソフトウェアパッケージとそれらを記述する メタデータ を格納するネットワークの場所です。Red Hat Enterprise Linux で使用される多くのソフトウェアパッケージには、他のソフトウェアがインストールされている必要があります。インストーラーはメタデータを使用して、インストール用に選択するすべてのソフトウェアにそうした要件が満たされていることを確認します。
基本オプションには以下が含まれます。
  • High Availability リポジトリには、Red Hat High-availability Service Management コンポーネントを使用する高可用性クラスタリング (別名 フェールオーバークラスタリング) 用のパッケージが含まれています。
  • Load Balancer リポジトリには、Linux Virtual Server (LVS) を使用する負荷分散クラスタリングのためのパッケージが含まれています。
  • Red Hat Enterprise Linux リポジトリは自動的に選択されます。それには、Red Hat Enterprise Linux 6.9 としてリリースされたすべてのソフトウェア群と、リリース当時に最新であるバージョンの様々なソフトウェアも含まれています。
  • Resilient Storage リポジトリには、Red Hat グローバルファイルシステム (GFS) を使用するストレージクラスタリングのためのパッケージが含まれています。
Red Hat Enterprise Linux 6.9 でのクラスタリングの詳細情報は、『Red Hat Enterprise Linux 6.9 High Availability アドオンの概要』 を参照してください。こちら https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/High_Availability_Add-On_Overview/index.htm/ から入手できます。
ソフトウェアリポジトリの追加

図9.50 ソフトウェアリポジトリの追加

追加の リポジトリ のソフトウェアを含めるには、ソフトウェアリポジトリの追加 (Add additional software repositories) を選択して、リポジトリの場所を入力します。
既存のソフトウェアリポジトリの場所を編集するには、一覧からリポジトリを選択して、リポジトリの修正 (Modify repository) を選びます。
Red Hat Enterprise Linux DVD からなど、ネットワーク経由でないインストールの実行時にリポジトリ情報を変更する場合は、インストーラーによりネットワーク設定情報のプロンプトが表示されます。
ネットワークインターフェースの選択

図9.51 ネットワークインターフェースの選択

  1. ドロップダウンメニューからインターフェースを選択します。
  2. OK をクリックします。
AnacondaNetworkManager を開始し、インターフェースの設定が可能になります。
ネットワークの接続

図9.52 ネットワークの接続

NetworkManager の使用方法の詳細については、「ホスト名の設定」 を参照してください。
ソフトウェアリポジトリの追加 (Add additional software repositories) を選択すると、リポジトリの編集 (Edit repository) のダイアログが表示されます。リポジトリの名前 (Repository name) とその場所となる リポジトリの URL (Repository URL) を入力します。
ミラーの場所を特定すると、使用する URL を決定するために、repodata と呼ばれるディレクトリを 含む ミラーのディレクトリを探します。
追加リポジトリの情報を入力すると、インストーラーはネットワーク経由でパッケージメタデータを読み取ります。その後、特別にマークされているソフトウェアはパッケージグループを選択するシステムに含まれます。

警告

パッケージの選択画面で 戻る (Back) を選択すると、追加で入力したすべてのリポジトリのデータは失われます。これで、追加のリポジトリを効率よくキャンセルできます。現時点では、入力後に 1 つのリポジトリのみをキャンセルすることはできません。