32.5. パッケージの選択

警告

キックスタートファイルを使用して、%packages セクションで * を指定することで、すべての利用可能なパッケージをインストールすることができます。ただし、Red Hat はこの種類のインストールには対応していません。
Red Hat Enterprise Linux の以前のリリースでは、この機能は @Everything が提供していましたが、Red Hat Enterprise Linux 6 にはこのオプションは含まれていません。
%packages コマンドを使用して、インストールしたいパッケージをリストするキックスタートファイルのセクションを開始します(これはインストール用のみで、アップグレードでのパッケージ選択はサポートされません)。
パッケージを指定するには、グループ またはパッケージ名で行います。インストールプログラムは関連したパッケージを含むいくつかのグループを定義します。グループの一覧については、Red Hat Enterprise Linux 6.9 インストール用 DVD の variant/repodata/comps-*.xml ファイルを参照してください。各グループには、ID、ユーザー可視性の値、名前、説明、パッケージ一覧があります。パッケージ一覧で mandatory とマークされたパッケージはグループが選択されていると常にインストールされ、default とマークされたパッケージは別で個別に除外されていない場合はインストールされ、optional とマークされたパッケージはグループが選択されていたとしても別の場所に個別に含める必要があります。
1 行に 1 エントリーずつグループを指定します。comps.xml ファイルで指定されたとおり @ 記号、空白、グループ名全体、またはグループ ID で始まるようにします。例えば以下のとおりです。
%packages
@X Window System
@Desktop
@Sound and Video
Core グループと Base グループはデフォルトで常に選択されているため、%packages セクションで指定する必要はありません。

警告

@Core グループを使って最小限のインストールを行うとファイアウォール (iptables/ip6tables) がシステムに設定されず危険です。これを回避するため以下のようにパッケージ選択には authconfigsystem-config-firewall-base のパッケージを追加してください。このパッケージを追加するとファイアウォールが正しく設定されるようになります。
最小限のインストールの場合の %packages セクションにファイアウォールの設定を追加した場合の例を以下に示します。
%packages
@Core
authconfig
system-config-firewall-base
詳細は Red Hat Customer Portal を参照してください。
1 行に 1 エントリーずつ、個々のパッケージの名前を指定します。アスタリスク (*) をワイルドカードとして使用して、エントリーのパッケージ名をグロブすることができます。例えば以下のとおりです。
sqlite
curl
aspell
docbook*
docbook* エントリーとしては、docbook-dtdsdocbook-simpledocbook-slides パッケージの他に、ワイルドカードを使ったパターンに適合するものが含まれます。
ダッシュを先頭に付け、インストールから除外するパッケージやグループを指定します。例えば以下のとおりです。
-@ Graphical Internet
-autofs
-ipa*fonts

重要

32 ビットパッケージを 64 ビットシステムにインストールするには、そのパッケージを構築する対象となる 32 ビットアーキテクチャーをパッケージ名に追記する必要があります。以下が例となります。
glibc.i686
キックスタートファイルを使用して、* を指定することですべての利用可能なパッケージをインストールすると、インストールされたシステムにパッケージおよびファイル競合が生じます。そのような問題を起こすと知られているパッケージは、@Conflicts (variant) グループに割り当てられます。variant は、ClientComputeNodeServer、または Workstation です。キックスタートファイルで * を指定した場合、@Conflicts (variant) を除外することを忘れないでください。除外しないと、インストールは失敗します。
*
-@Conflicts (Server)
Red Hat はキックスタートファイルの * の使用には対応していません。@Conflicts (variant) を除外したとしても同様です。
このセクションは %end コマンドで終了する必要があります。
以下のオプションが %packages オプションに使用できます。
--nobase
@Base グループをインストールしません。単一目的サーバー、またはデスクトップ 使用などの目的で最低限インストールを実行するためにこのオプションを使用します。
--nocore
@Core パッケージグループのインストールを無効にします。これを使用しない場合は、デフォルトでインストールされます。@Core パッケージグループの無効化は、軽量コンテナの作成にのみ使用してください。--nocore を使ってデスクトップやサーバーシステムをインストールすると、使用できないシステムになってしまいます。

注記

@Core パッケージグループ内のパッケージを -@Core を使って除外することはできません。@Core パッケージグループを除外する唯一の方法は、--nocore オプションの使用になります。
--resolvedeps
--resolvedeps オプションは廃止されました。依存関係は常に自動解決されます。
--ignoredeps
--ignoredeps オプションは廃止になりました。現在、依存関係は常に自動的に解決されます。
--ignoremissing
インストールプログラムが不足しているパッケージやグループがある度に、インストールを停止してインストールの中断または続行を確認する代わりに、これら不足しているパッケージやグループを無視します。例えば、以下のようにします。
%packages --ignoremissing