9.13. ディスクパーティションの構成

警告

システム上のデータは常にすべてバックアップをしておいた方がよいでしょう。例えば、アップグレードする場合やデュアルブートを作成する場合、ストレージデバイスに保存しておきたいデータはすべてバックアップしておくべきです。万一の場合、 誤ってデータを喪失してしまう恐れがあります。

重要

Red Hat Enterprise Linux をテキストモードでインストールすると、このセクションで説明してあるデフォルトのパーティション設定プランのみを使用できます。そのため、インストーラーが自動的に追加や削除をするもの以外のパーティションやファイルシステムの 追加や削除はできません。インストール時にカスタムレイアウトを必要とする場合は、 VNC 接続経由か、キックスタートインストールでグラフィカルインストール実行すべきです。
さらには、LVM、暗号化したファイルシステム、およびサイズ変更可能なファイルシステムなどの高度なオプションはグラフィカルモードとキックスタートでのみ使用可能です。

重要

RAID カードがある場合は、一部の BIOS が RAID カードからのブートをサポートしないことに注意してください。そのような場合には、別のハードドライブなど、RAID アレイの外部のパーティションに /boot/ パーティションを作成する必要があります。内部のハードドライブは問題のある RAID カードを持つパーティション作成の使用に必要となります。
ソフトウェア RAID のセットアップでも /boot/ パーティションが必要です。
システムを自動的にパーティション設定する選択をした場合は、確認 (Review) を 選択して、手動で /boot/ パーティションを編集する必要があります。
パーティション設定により、ハードドライブを各区画がさらに細かいハードドライブの様に機能する別々の区画に分けることができます。パーティション設定は、特に複数のオペレーティングシステムを実行するのに便利です。自分のシステムのパーティション設定法が 不明な場合は、詳細情報を 付録A ディスクパーティションの概要 で確認してください。
ディスクパーティションの構成

図9.38 ディスクパーティションの構成

画面では、4つの異なる方法の内の1つでデフォルトパーティションの作成を選択するか、 あるいはカスタムレイアウトを手動で作成するためにストレージデバイスのパーティション 設定を選択できます。
最初の4つのオプションでは、自分自身でストレージデバイスのパーティション設定を行わずに自動インストールを実行することができます。システムのパーティション設定が煩雑に感じられる場合は、これらのオプションの1つを選択してインストールプログラムがストレージデバイスのパーティション設定を実行するようにすることをお薦めします。選択するオプションによっては、この方法でもシステムからどのデータを削除するか (ある場合) を制御できます。
オプションは以下のようになります。
すべての領域を使用する (Use All Space)
このオプションを選択すると、ハードドライブ上のすべての パーティション (これには、Windows VFAT や NTFS パーティションなど他の OS で 作成されたパーティションも含まれます) を削除します。

警告

このオプションを選択した場合、選択したハードドライブ上のすべてのデータがインストールプログラムによって削除されます。Red Hat Enterprise Linux をインストールするハードドライブ上に保存しておきたい情報がある場合は、このオプションを選択しないでください。
特に、別のブートローダーから Red Hat Enterprise Linux をチェーンロードするように システムを設定している時にはこの選択をしないでください。
既存の Linux システムを入れ替える (Replace Existing Linux System(s))
このオプションを選択して、以前の Linux インストールで作成しているパーティションのみを削除します。これは、ハードドライブにある他のパーティション (VFAT や FAT32 パーティション) は削除しません。
現在のシステムを縮小する (Shrink Current System)
このオプションを選択して、現在のデータとパーティションを手動でサイズを変更して 空いた領域にデフォルトの Red Hat Enterprise Linux レイアウトをインストールします。

警告

他のオペレーティングシステムがインストールされているパーティションを縮小すると、それらのオペレーティングシステムを使用できなくなる可能性があります。このパーティション設定オプションはデータを破損するものではありませんが、オペレーティングシステムは通常そのパーティション内に空き領域をいくらか必要とします。再度使用する可能性のあるオペレーティングシステムを維持しているパーティションのサイズ変更をする前に、どれくらいの空き領域が必要かを確認してください。
空き領域を使用する (Use Free Space)
このオプションを選択すると現在のデータとパーティションはすべて残り、ストレージドライブ上の利用可能な 未使用の領域に Red Hat Enterprise Linux をインストールします。このオプションを選択する前にストレージドライブ上に 十分な空き領域があることを確認してください。「十分なディスク領域の確保」 — を参照してください。

警告

使用している 64-bit x86 システムが BIOS の代わりに UEFI を使用する場合は、/boot パーティションを手動で作成する必要があります。このパーティションには ext3 ファイルシステムが必要です。パーティションの自動設定を選択する場合は、システムはブートしません。
カスタムレイアウトを作成する (Create Custom Layout)
このオプションを選択してストレージドライブを手動でパーティション設定し、カスタム化したレイアウトを作成 します。「カスタムレイアウトの作成、またはデフォルトレイアウトの変更」 を参照してください。
好みのパーティション設定法を選択するには、ダイアログボックス内の 該当説明の左側にあるラジオボタンをクリックします。
システムを暗号化 (Encrypt system) を選択して、 /boot パーティション以外のすべてのパーティションを暗号化します。暗号化に関する詳細情報は、付録C ディスク暗号化 を参照してください。
自動パーティション設定で作成されたパーティションの確認と変更には、確認 (Review) オプションを選択します。確認 を選択したら、次 (Next) をクリックして進むと、anaconda で作成されたパーティションが表示されます。その状態が希望に沿わなければ、パーティションに変更を加えることができます。

重要

Red Hat Enterprise Linux ブートローダーが、別のブートローダーから チェーンロード するように設定するには、起動ドライブを手動で指定しなければなりません。 いずれかの自動パーティション設定オプションを選択している場合、 を クリックする前に 確認してパーティション設定レイアウトを変更 (Review and modify partitioning layout) を選択する必要があります。そうしないと正しい起動ドライブは指定できません。

重要

マルチパスおよび非マルチパスのストレージデバイスがあるシステムに Red Hat Enterprise Linux 6 をインストールする場合、インストーラーの自動パーティションのレイアウトは、マルチパスデバイスと非マルチパスデバイスを混在させたボリュームグループを作成する場合があります。これはマルチパスストレージの目的に反することになります。
そのため、自動パーティション設定の選択後に表示されるディスク選択画面ではマルチパスのみ、または非マルチパスデバイスのみのどちらかを選択することをお勧めします。別の方法として、カスタムのパーティションを選択することも可能です。
選択が終了したら をクリックして進みます。