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Red Hat Training
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15.3.3. ネットワークインストールの実行
askmethod
または repo=
オプションでインストールを開始すると、FTP、HTTP、HTTPS、または NFS プロトコルを使用してネットワークサーバーから Red Hat Enterprise Linux をインストールできます。Anaconda は同じネットワーク接続を使用して、インストールプロセスの後半で追加のソフトウェアリポジトリーを参照します。
システムに複数のネットワークデバイスがある場合、anaconda は利用可能なデバイスの一覧を表示し、インストール時に使用するデバイスを選択するように求められます。システムにネットワークデバイスが 1 つしかない場合は、anaconda は自動的にデバイスを選択し、このダイアログは表示されません。
図15.6 ネットワークデバイス

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リストのどのデバイスがシステムのどの物理ソケットに対応しているかわからない場合は、リスト内のデバイスを選択して Identify ボタンをクリック し ます。Identify NIC ダイアログ が表示されます。
図15.7 NIC の特定

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ほとんどのネットワークデバイスのソケットは、アクティビティーライト( リンクライト とも呼ばれます)を特長としています。これは、データがソケットを流れることを示す LED です。Anaconda では、最大 30 秒間、ネットワークデバイスダイアログで選択したネットワーク デバイス のアクティビティーライトをフラッシュできます。必要な秒数を入力し、OK を押します。anaconda がライトのフラッシュを終了すると、ネットワークデバイスダイアログに戻り ます。
ネットワークデバイスを選択すると、anaconda により TCP/IP の設定方法を選択するように求められます。
IPv4 オプション
- 動的 IP 設定(DHCP)
- Anaconda は、ネットワーク上で実行される DHCP を使用して、ネットワーク設定を自動的に提供します。
- 手動による設定
- Anaconda は、このシステムの IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイアドレス、DNS アドレスなど、ネットワーク設定を手動で入力するように求められます。
IPv6 オプション
- 自動
- Anaconda は、ネットワーク環境に基づいて自動設定に ルーター広告 (RA)および DHCP を使用します。( NetworkManagerの
Automatic
オプションと同等) - 自動、DHCP のみ
- Anaconda では RA を使用しませんが、直接 DHCPv6 から情報を要求してステートフル設定を作成します。(
Automatic、DHCP のみ
のオプションと 同等) - 手動による設定
- Anaconda は、このシステムの IP アドレス、ネットマスク、ゲートウェイアドレス、DNS アドレスなど、ネットワーク設定を手動で入力するように求められます。
Anaconda は、IPv4 プロトコルおよび IPv6 プロトコルに対応します。ただし、IPv4 と IPv6 の両方を使用するようにインターフェースを設定する場合は、IPv6 接続が成功しても、IPv4 接続が正常に動作しない必要があります。
図15.8 TCP/IP の設定

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デフォルトでは、anaconda は DHCP を使用して IPv4 と自動設定のネットワーク設定を自動的に提供し、IPv6 のネットワーク設定を提供します。TCP/IP を手動で設定する場合は、anaconda により、手動 TCP/IP 設定ダイアログの詳細 の入力が求められます。
図15.9 TCP/IP の手動設定

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ダイアログには、ネットワークゲートウェイおよびネームサーバーのフィールドと共に、手動で設定するプロトコルに応じて、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスおよび接頭辞のフィールドが表示されます。ネットワークの詳細を入力してから OK を押します。
インストールプロセスが完了すると、これらの設定がシステムに転送されます。
- NFS でインストールしている場合は、「NFS でのインストール」 に進みます。
- Web または FTP でインストールしている場合は、「FTP、HTTP、または HTTPS を使用したインストール」 に進みます。