第39章 x86 ベースシステムからの Red Hat Enterprise Linux の削除

警告

保存しておきたいデータが Red Hat Enterprise Linux 内に存在する場合は、まずそれをバックアップしてから進みます。CD、DVD、外部ハードディスク、またはその他のストレージデバイスにデータを書き込むことができます。
念のため、同じコンピュータに他のオペレーティングシステムをインストールしている場合はそのデータのバックアップもとっておきます。万一、何らかのミスが発生した場合、全データを喪失してしまう可能性があります。
他のオペレーティングシステムで後に使用する予定のデータを Red Hat Enterprise Linux から バックアップする場合は、使用するストレージメディアやデバイスがそのオペレーティングシステムで読み込めることを確認してください。例えば Microsoft Windows では別売のサードパーティーソフトウェアなしだと、Red Hat Enterprise Linux の ext2、ext3、または ext4 ファイルシステムでフォーマットしている外部ハードドライブを読み込めません。
x86 ベースのシステムから Red Hat Enterprise Linux をアンインストールするには、マスターブートレコード (MBR) から Red Hat Enterprise Linux ブートローダー情報を削除し、次にオペレーティングシステムを格納しているパーティションを削除します。ご使用のコンピューターから Red Hat Enterprise Linux を削除する方法は、Red Hat Enterprise Linux がコンピューター内にインストールされている唯一のオペレーティングシステムか、コンピューターが Red Hat Enterprise Linux と他のオペレーティングシステムとのデュアルブート設定になっているかどうかで異なります。
ここに記載する手順は、すべてのコンピューターの設定には対応しているわけではありません。ご使用のコンピューターが 3 つ以上のオペレーティングシステムをブートするように設定されている場合や、パーティションスキームが高度にカスタマイズされている場合には、以下のセクションを、各種ツールを使用したパーティション削除の一般的なガイドとして参照してください。このような状況では、選択したブートローダーの設定を確認する必要もあります。この点については、付録E GRUB ブートローダーで概説されていますが、詳しい説明は、本書の対象外となります。

重要

Fdisk: これは MS-DOS と Microsoft Windows で提供されているディスクパーティション設定ツールであり、Red Hat Enterprise Linux で 使用されるファイルシステムを削除することはできません。MS-DOS および Windows XP より前の Windows バージョン (Windows 2000 を除く) の場合、パーティションの削除や修正を行う方法はこれ以外にありません。MS-DOS と Windows のこれらのバージョンで使用する代わりの削除方法については、「Red Hat Enterprise Linux を MS-DOS、または Microsoft Windows のレガシーバージョンに入れ替える場合」を参照してください。

39.1. Red Hat Enterprise Linux がコンピューター上で唯一のオペレーションシステムである場合

Red Hat Enterprise Linux がコンピューター上で唯一のオペレーティングシステムである場合、入れ替わるオペレーティングシステムのインストールメディアを使用して Red Hat Enterprise Linux を削除します。インストールメディアの例は、Windows XP のインストール CD、Windows Vista の インストール用 DVD/CD、または別の Linux ディストリビューションのインストール用 DVD/CD などです。
Microsoft Windows をプレインストールして販売されている工場で組み立て済みのコンピューターの製造元には、コンピューターに Windows インストール CD/DVD を同梱していない会社があることに注意してください。製造元は代わりに独自の「システム復元ディスク」を提供するか、またはユーザー自身で 「システム復元ディスク」を最初の起動時に作成できるようにするソフトウェアを提供している場合があります。場合によっては、「システム復元ソフトウェア」がシステムのハードドライブの別のパーティションに保存されている場合があります。コンピューターにプレインストールされているオペレーティングシステム用のインストールメディアを特定できない場合は、マシンに同梱してある資料を参照するか、または製造元にお問い合わせください。
選択したオペレーティングシステム用のインストールメディアを見つけた場合
  1. 保管しておきたいデータをバックアップします。
  2. コンピューターをシャットダウンします。
  3. 入れ替え用のオペレーティングシステムのインストールディスクでコンピューターをブートします。
  4. インストールプロセス時に提示されるプロンプトに従います。Windows、OS X、およびほとんどの Linux インストールディスクはインストールプロセス時に手動でハードドライブをパーティション設定できるようにするか、またはすべてのパーティションを削除して、新規のパーティションで開始するオプションを提供します。この時点で、インストールソフトウェアが検出した既存のパーティションを削除するか、インストーラーが自動的にパーティションを削除することを許可します。Microsoft Windows がプレインストールされているコンピューターの「システム復元」用メディアは、ユーザーの介入なしににデフォルトのパーティションレイアウトを自動作成する場合があります。

    警告

    使用中のコンピューターがハードドライブのパーティションの 1 つにシステム復元ソフトウェアを保存している場合、他のメディアからオペレーティングシステムをインストールしている間はパーティションの削除において注意が必要です。この状況では、システム復元ソフトウェアを保管しているパーティションを破壊してしまう可能性があります。