第12章 インストールの準備

12.1. ネットワークからのインストールの準備

重要

16 GB の huge pages (大容量ページ) がシステム、または パーティションに割り当てられていてカーネルコマンド行が huge page パラメーターを含まない場合は eHEA モジュールは初期化に失敗します。そのため、IBM eHEA イーサネットアダプターを介してネットワーク インストールを実行する時には、インストール時にシステムやパーティションに対して huge page を 割り当てることはできません。それ以下の large page レベルは機能するはずです。

注記

ネットワークベースのインストールを実施している場合は、ご使用のホストパーティションのドライブにインストール用 DVD (またはその他の種類の DVD や CD) がないことを確認してください。DVD または CD がドライブに入っていると、予想外のエラーが生じる可能性があります。
CD、DVD、または USB などのストレージデバイスで起動用メディアが使用できる状態になっているか確認します。
ネットワークからのインストール (NFS、FTP、HTTP、HTTPS のいずれかを経由) またはローカルのストレージを使ったインストールで Red Hat Enterprise Linux インストール用メディアが使用できる状態になっていなければなりません。NFS、FTP、HTTP、HTTPS のいずれかでインストールを行う場合は以下の手順に従ってください。
ネットワーク経由のインストールに使用する NFS、FTP、 HTTP、 HTTPS などのサーバーはネットワークアクセスが可能な独立サーバーでなければなりません。 また、 サーバーはインストール用 DVD-ROM の全コンテンツを提供できなければなりません。

注記

anaconda には、 インストールメディアの整合性を検証する機能が備わっています。 DVD、 ハードドライブに配置した ISO、 NFS 経由でアクセスする ISO などを使ったインストール方法の場合に使用できます。 インストールを開始する前、 またインストール関連のバグを報告しようとしている場合はその前に (報告されているバグの多くは実際には不適切に書き込まれた DVD が原因です)、 すべてのインストールメディアの検証を行なうことを推奨しています。 検証を行なう場合は、 yaboot: プロンプトで次のコマンドを入力します。
linux mediacheck

注記

FTP、NFS、HTTP、HTTPS 経由でインストールファイルにアクセスする場合に使用するパブリックディレクトリはネットワークサーバー上のローカルのストレージにマッピングされます。 例えば、ネットワークサーバー上にあるローカルのディレクトリ /var/www/inst/rhel6.9 には http://network.server.com/inst/rhel6.9 でアクセスすることができます。
以下の例では、インストールファイルを格納するインストールステージングサーバー上のディレクトリは /location/of/disk/space として示しています。FTP、NFS、HTTP、HTTPS を介して一般に公開されるディレクトリは /publicly_available_directory として示しています。 例えば、 /var/isos という名前でディレクトリを作成した場合、 このディレクトリが /location/of/disk/space になります。 また、HTTP インストール用に /var/www/html/rhel6.9 を用意したならこれが /publicly_available_directory になります。
以下では ISO イメージが必要になります。ISO イメージとは、DVD の内容の完全なコピーを収納しているファイルです。DVD から ISO イメージを作成するには以下のコマンドを使用します。
dd if=/dev/dvd of=/path_to_image/name_of_image.iso
dvd は DVD ドライブデバイス、name_of_image は作成する ISO イメージファイルに与える名前です。path_to_image は作成した ISO イメージの格納先となる場所へのパスです。
インストールステージングサーバーとして動作する Linux インスタンスにインストール用 DVD のファイルをコピーする場合は、「FTP、HTTP、および HTTPS インストールの準備」 または 「NFS インストールの準備」 のいずれかをお読みください。

12.1.1. FTP、HTTP、および HTTPS インストールの準備

警告

Apache web サーバーまたは tftp FTP サーバーの設定により SSL セキュリティが有効になる場合は TLSv1 プロトコルのみ有効にしてください。POODLE SSL 脆弱性 (CVE-2014-3566) を回避するためSSLv2SSLv3 は必ず無効にしてください。 安全性を確保するため Apache を使用する場合は https://access.redhat.com/solutions/1232413tftp を使用する場合は https://access.redhat.com/solutions/1234773 をそれぞれ参照してください。
インストール用 DVD の ISO イメージからファイルを抽出し、FTP、HTTP、または HTTPS を介して共有するディレクトリに配置します。
次に、このディレクトリが FTP、 HTTP、 HTTPS などを介して共有されているか、またクライアントからアクセスできるか確認します。まずディレクトリがサーバー自体からアクセスできるかどうかのテストを行い、次に同じサブネット上にあるインストール対象のマシンからアクセスできるかどうかのテストを行います。

12.1.2. NFS インストールの準備

NFS インストールの場合は ISO イメージからすべてのファイルを抽出する必要はありません。ISO イメージと install.img ファイル、オプションとして product.img ファイルが NFS 経由のネットワークサーバーで利用できるようにしておけば十分です。
  1. NFS でエクスポートしたディレクトリに ISO イメージを転送します。Linux システム上で以下を実行します。
    mv /path_to_image/name_of_image.iso /publicly_available_directory/
    path_to_image は ISO イメージファイルへのパス、name_of_image は ISO イメージファイルの名前です。publicly_available_directory は、NFS 経由でアクセスできるディレクトリーまたは NFS 経由でアクセス可能にする予定のディレクトリーです。
  2. SHA256 checksum プログラムを使用して、コピーした ISO イメージが変更されていない完全な状態かどうかを確認します。各種のオペレーティングシステムを対象とした SHA256 checksum プログラムが数多くあります。Linux システムでは以下を実行します。
    $ sha256sum name_of_image.iso
    name_of_image には ISO イメージのファイル名を入力します。SHA256 checksum プログラムを実行すると ハッシュ と呼ばれる 64 文字の文字列が表示されます。このハッシュを Red Hat カスタマーポータルの ダウンロード ページに表示されるイメージ固有のハッシュと比較します (1章Red Hat Enterprise Linux の取得 を参照)。ハッシュの文字列がまったく同一にならなければなりません。
  3. images/ ディレクトリを ISO イメージ内から ISO イメージファイル自体を格納した同じディレクトリにコピーします。以下のコマンドを実行します。
    mount -t iso9660 /path_to_image/name_of_image.iso /mount_point -o loop,ro
    cp -pr /mount_point/images /publicly_available_directory/
    umount /mount_point
    ここで、path_to_image は ISO イメージファイルのパスであり、name_of_image は ISO イメージの名前で、mount_point は、イメージからファイルをコピーしている間にイメージをマウントするマウントポイントです。例えば以下のとおりです。
    mount -t iso9660 /var/isos/RHEL6.iso /mnt/tmp -o loop,ro
    cp -pr /mnt/tmp/images /var/isos/
    umount /mnt/tmp
    ISO イメージファイルと images/ ディレクトリが、同一ディレクトリ内に並んで表示されます。
  4. images/ ディレクトリに少なくとも install.img ファイルが格納されていることを確認します。このファイルがないとインストールを継続できません。また、images/ ディレクトリには product.img ファイルも格納してください。このファイルがない場合は、パッケージグループの選択をする段階で 最小限 のインストール用パッケージしか利用できなくなります (「パッケージグループの選択」 を参照)。

    重要

    images/ ディレクトリに必要なファイルは、install.img および product.img のみです。
  5. ネットワークサーバー上の /etc/exports ファイルに公開するディレクトリのエントリーが存在することを確認してください。これにより、そのディレクトリは NFS 経由で利用可能になります。
    ディレクトリを特定のシステムに読み取り専用でエクスポートするには、以下を使用します。
    /publicly_available_directory client.ip.address (ro)
    ディレクトリをすべてのシステムに読み取り専用でエクスポートするには、以下を使用します。
    /publicly_available_directory * (ro)
  6. ネットワークサーバー上で NFS デーモンを開始します (Red Hat Enterprise Linux システム上では、/sbin/service nfs start を使用)。NFS がすでに実行中の場合は、設定ファイルを再ロードします (Red Hat Enterprise Linux システムでは、/sbin/service nfs reload を使用)。
  7. Red Hat Enterprise Linux 導入ガイド』に記載の手順に従って NFS 共有のテストを必ず行なってください。NFS サーバーの開始と停止についての詳細については NFS のドキュメントを参照してください。

注記

anaconda には、 インストールメディアの整合性を検証する機能が備わっています。 DVD、ハードドライブに配置した ISO、 NFS 経由でアクセスする ISO などを使ったインストール方法の場合に使用できます。インストールの開始前、 またインストール関連のバグを報告しようとしている場合はその前に (報告されているバグの多くは実際には不適切に書き込まれた DVD が原因です)、 すべてのインストール用メディアの検証を行なうことを推奨しています。 検証を行なう場合は、 boot: プロンプトで次のコマンドを入力します。
linux mediacheck