第26章 パラメーターファイルおよび設定ファイル

IBM System z アーキテクチャーでは、カスタマイズしたパラメーターファイルを使ってカーネルやインストーラーにブートパラメーターを渡すことができます。このセクションでは、このパラメーターファイルのコンテンツについて説明します。
本セクションは、配布されているパラメーターファイルを変更する場合にのみお読みください。次のような場合にパラメーターファイルの変更が必要になります。
パラメーターファイルを使うとインストールプログラム (ローダーおよび anaconda) を開始する前に非対話式にネットワーク設定を行うことができます。
カーネルパラメーターファイルのサイズは 895 文字プラス行末文字に制限されています。パラメーターファイルは可変または固定のいずれかになります。固定レコードフォーマットは各行が余計な長さに膨らむためレコード長までファイルサイズが拡大します。LPAR 環境でインストーラーが指定したすべてのパラメーターを認識しない問題が発生した場合は、すべてのパラメーターを 1 行に収めるか、各行の前と後に空白文字を入れてみてください。
カーネルパラメーター、さまざまなカーネルパラメーターの指定パターンの詳細は 『Linux on System z Device Drivers, Features, and Commands on Red Hat Enterprise Linux 6』 で Linux の起動に関する章およびカーネルパラメーターに関する章を参照してください。
パラメーターファイルには root=/dev/ram0ro といったカーネルパラメーターと vncpassword=testvnc といったインストールプロセス用のパラメーターが含まれています。

26.1. 必須パラメーター

以下のパラメーターは必須となるので、パラメーターファイル内に必ず含めてください。これらのパラメーターはインストール DVD の images/ ディレクトリー内にある generic.prm ファイルでも提供されています。
root=file_system
file_system は root ファイルシステムを配置するデバイスです。インストールを行う上で Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムを収納している ramdisk の /dev/ram0 に設定する必要があります。
ro
root ファイルシステムつまり ramdisk を読み取り専用でマウントします。
ip=off
自動ネットワーク設定を無効にします。
ramdisk_size=size
Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムが収まるよう ramdisk 用に予約されているメモリーサイズを修正します (ramdisk_size=40000 など)。
generic.prm ファイルには追加パラメーター cio_ignore=all,!0.0.0009 も含まれます。この設定により多数のデバイスを搭載したステムの起動とデバイス検出が早くなります。インストーラーは無視デバイスの有効化を透過的に処理します。

重要

スタック全体で cio_ignore サポートが実装されていないため発生するインストール関連の問題を避けるため、cio_ignore= のパラメーター値をシステムに適応させるか、インストーラーの起動 (IPL) に使用するパラメーターファイルからこのパラメーターを完全に削除してください。
FCP 接続の DVD ドライブからインストールを行うと無視デバイスに関する問題が発生する場合は、linuxrc のメニューオプション clear blacklist を選択して無視するデバイスの一覧を削除します (21章インストール段階 1: ネットワークデバイスの設定 を参照)。