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25.3.4. ネットワークルートファイルシステム用の System z ネットワークデバイスの設定

root ファイルシステムへのアクセスに必要なネットワークデバイスを追加するには、起動オプションの変更だけが必要です。ブートオプションは、パラメーターファイル( 26章パラメーターおよび設定ファイルを参照)か、zipl ブートローダーを準備した DASD または FCP 接続の SCSI LUN 上の zipl.conf の一部にすることができます。initramfs を再作成する必要はありません。
Dracut ( initrdの代わりとなる initramfs で機能を提供する mkinitrd の後継)は、起動プロセスの初期段階で System z 上のネットワークデバイスをアクティベートする起動パラメーター rd_ZNET= を提供します。
このパラメーターには、NETTYPE (qeth、lcs、ctc) の一覧 (2 つ (lcs、ctc) または 3 つ (qeth) のデバイスバス ID) をコンマ区切りで指定します。また、任意で、ネットワークデバイスの sysfs 属性に相当するキー値ペアから設定される追加パラメーターを指定します。このパラメーターは、System z ネットワークハードウェアを設定し、アクティベートします。IP アドレスとその他のネットワーク仕様の設定は、他のプラットフォームと同様に機能します。詳細は dracut のドキュメントを参照してください。
ネットワークチャンネルの cio_ignore は、起動時に透過的に処理されます。
NFS 経由のネットワークでアクセスした root ファイルシステムの起動オプションの例:
root=10.16.105.196:/nfs/nfs_root cio_ignore=all,!0.0.0009 rd_ZNET=qeth,0.0.0a00,0.0.0a01,0.0.0a02,layer2=1,portno=0,portname=OSAPORT ip=10.16.105.197:10.16.105.196:10.16.111.254:255.255.248.0:nfs‑server.subdomain.domain:eth0:none rd_NO_LUKS rd_NO_LVM rd_NO_MD rd_NO_DM LANG=en_US.UTF-8 SYSFONT=latarcyrheb-sun16 KEYTABLE=us