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10.4.2. ipa-client-install および OpenSSH

デフォルトでは、ipa-client-install スクリプトは、IdM クライアントマシンで OpenSSH サーバーおよびクライアントを設定します。また SSSD がホストおよびユーザーキーのキャッシングを実行するように設定します。実質的には、クライアントを設定するだけで、ホストが SSSD、OpenSSH、および Identity Management を使用してキーキャッシングおよび取得に必要な全設定が実行されます。
クライアントインストール時にSSH サービスが有効な場合 (デフォルト)、ssh サービスの初回起動時に RSA キーが作成されます。
注記
ipa-client-install を使用して IdM クライアントとしてマシンを追加すると、クライアントには RSA と DSS の 2 つの SSH 鍵を作成されます。
他にも --ssh-trust-dns というクライアント設定オプションがあり、ipa-client-install コマンドに指定して実行でき、キーのフィンガープリントを格納する IdM DNS レコードを OpenSSH が信頼するように自動設定します。
別の方法として、クライアントのインストール時に --no-sshd オプションを使用して OpenSSH を無効にできます。この設定により、インストールスクリプトで OpenSSH サーバーを設定できなくなります。
別の --no-dns-sshfp というオプションを使用すると、ホストが独自の DNS エントリーで DNS SSHFP レコードを作成できなくなります。このオプションは、--no-sshd オプションと合わせて使用することも、なしでも使用できます。