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5.6. Two-Administrator 登録の実行

IdM ドメインでマシンをクライアントとして登録する場合は、2 つのプロセスがあります。クライアントにホストエントリーが作成されて (389 Directory Server インスタンスに格納されて) から、クライアントをプロビジョニングするキータブが作成されます。
プロセスは、いずれも ipa-client-install コマンドで自動的に実行されます。この手順は個別に実行することもできます。これにより、管理者は、クライアントを実際に構成する前にマシンと IdM サーバー設定を準備できます。これにより、一括デプロイメントなど、より柔軟な設定シナリオが可能になります。
手動登録を実行すると、ホストエントリーが個別に作成され、クライアントスクリプトの実行時に登録が完了し、必要なキータブが作成されます。
注記
パスワードを設定する方法は 2 つあります。ご自身でパスワードを設定するか、IdM が無作為に生成できます。
グループの管理者によるホストエントリーの 作成 が禁止されている場合があるので、単に ipa-client-install コマンドを実行してホストを作成できない場合があります。ただし、管理者にはホストエントリーの作成 にコマンドを実行する権限がある場合があります。このような場合には、管理者はホストエントリーを手動で作成し、2 番目の管理者が ipa-client-install コマンドを実行して登録を完了できます。
  1. 管理者は、「ホストエントリーを追加する他の例」の説明に従って、ホストエントリーを作成します。
  2. 2 つ目の管理者は、「IdM クライアントとしての Linux システムの設定」の説明のように IdM クライアントパッケージをマシンにインストールします。
  3. 2 つ目の管理者が設定スクリプトを実行すると、ipa-client-install コマンドで Kerberos パスワードとユーザー名 (プリンシパル) を指定する必要があります。たとえば、以下のようになります。
    $ ipa-client-install -w secret -p admin2
  4. キータブは、クライアントマシンが IdM ドメインに接続できないように、サーバーで生成されてクライアントマシンにプロビジョニングされます。このキータブは、所有者が root:root、パーミッションが 0600 として保存します。