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1.2.4. サーバー/クライアントの検出: DNS

Identity Management はドメインを定義します。ドメイン内では、異なるユーザーおよびサービスが含まれる複数のマシンがあり、それぞれ共有リソースにアクセスし、共有の ID、認証、ポリシー設定を使用します。クライアントは、IdM サーバーとして相互に通信できる必要があります。また、Kerberos などのサービスでは、ホスト名により、プリンシパル ID が特定されます。
ホスト名は、ドメインネームサービス (DNS) を使用して IP アドレスに関連付けられます。DNS はホスト名を IP アドレスに、IP アドレスをホスト名にマッピングして、ホストを検索する必要がある場合にクライアントが使用できるリソースを提供します。クライアントが IdM ドメインに登録されると、DNS サービス検出を使用して、ドメイン内の IdM サーバーを特定し、ドメイン内のすべてのサービスおよびクライアントを特定します。
クライアントインストールツールは、サービス検出に IdM ドメインを使用するように、ローカルの System Security Services Daemon (SSSD) を自動的に設定します。SSSD は、すでに DNS を使用して LDAP/TCP サービスおよび Kerberos/UDP サービスを検索するので、クライアントインストールではドメイン名を指定するだけで済みます。SSSD サービス検出については、『Red Hat Enterprise Linux デプロイメントガイド』の「SSSD」の章で説明しています。
サーバーで、インストールスクリプトを使用して、DNS サービス検出クエリーに対応するのはどれかを指定する DNS ファイルを設定します。デフォルトでは、DNS 検出は TCP の LDAP サービスと、UDP および TCP にあるさまざまな Kerberos サービスにクエリーを実行します。作成された DNS ファイルについては、「既存の DNS 設定での IdM および DNS サービス検出の使用」で説明します。
注記
IdM サーバーが DNS サービスをホスト せずに、DNS サービスを使用するように IdM ドメインを設定することは技術的には可能ですが、これは推奨されません。
通常は、DNS サーバーを複数設定し、それぞれが特定のドメイン内のマシンの管理リソースとして機能します。IdM サーバーを DNS サーバーとして指定するのは任意ですが、強く推奨します。IdM サーバーが DNS を管理する場合には、DNS ゾーンと IdM クライアントが密接に統合され、ネイティブの IdM ツールを使用して IdM クライアントと DNS 設定を管理できます。IdM サーバーが DNS サーバーであっても、他の外部 DNS サーバーも使用できます。