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9.2.2.2. コマンドラインでの操作

user-add コマンドで、新しいユーザーエントリーが追加されます。表9.2「デフォルトの Identity Management ユーザー属性」にリストされている属性は、特定の値でエントリーに追加でき、コマンドは引数なしで実行できます。
[bjensen@server ~]$ ipa user-add [username] [attributes]
引数を使用しない場合には、コマンドにより、必要なユーザーアカウントの情報を求められ、他の属性には、以下に出力されているデフォルト値が使用されます。以下に例を示します。
[bjensen@server ~]$ ipa user-add
First name: John 
Last name: Smith 
User login [jsmith]: jsmith 
-------------------- 
Added user "jsmith" 
-------------------- 
User login: jsmith 
First name: John 
Last name: Smith 
Full name: John Smith 
Display name: John Smith 
Initials: JS 
Home directory: /home/jsmith 
GECOS: John Smith 
Login shell: /bin/sh 
Kerberos principal: jsmith@EXAMPLE.COM 
Email address: jsmith@example.com 
UID: 882600007 
GID: 882600007 
Password: False 
Member of groups: ipausers 
Kerberos keys available: False
任意のユーザー属性をコマンドで指定できます。コマンドで指定すると、任意の属性の値が設定されるか、デフォルト属性のデフォルト値が上書きされます。
[bjensen@server ~]$ ipa user-add jsmith --first=John --last=Smith --manager=bjensen --email=johnls@example.com --homedir=/home/work/johns --password
注記
ユーザー名の作成時には大文字と小文字は区別されませんので、大文字、小文字は無視されます。ユーザー名は、大文字と小文字が混在して作成された場合でも、すべての小文字になるように自動的に正規化されます。
重要
UID または GID の番号を指定せずにユーザーを作成すると、ユーザーアカウントには、サーバーまたはレプリカの範囲で次に利用可能な ID 番号が自動的に割り当てられます。(数値の範囲は「一意の UID および GID 番号の割り当て管理」で詳述されています。) つまり、UID 番号およびプライベートグループ (設定されている場合) には一意の番号が常に割り当てられることになります。
数値がユーザーエントリーに 手動で 割り当てられると、サーバーでは uidNumber が一意であるかどうかは検証されません。ID を重複させることができます。POSIX エントリーでは、想定されている動作 (非推奨) です。
2 つのエントリーに同じ ID 番号が割り当てられている場合に、検索では、対象の ID 番号の最初のエントリーだけが返されます。ただし、他の属性の検索時や、 ipa user-find --all を使用時には、両方のエントリーが返されます。