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2.2. Apache Subversion (SVN)

通常 SVN と略される Apache Subversion は、クライアントサーバーで構成される 集中型バージョな管理システム です。SVN は以前の Concurrent Versions System (CVS) の後継で、同じ開発モデルを保持しており、CVS で頻繁に発生していた問題に対応しています。

2.2.1. Subversion のインストールおよび設定

subversion パッケージのインストール

Subversion は、Red Hat Enterprise Linux 6 では subversion パッケージで提供されます。subversion パッケージとすべての依存関係をお使いのシステムにインストールするには、root として、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力します。
yum install subversion
これにより、コマンドライン Subversion クライアントと Subversion サーバー、その他の関連ツールがシステムにインストールされます。

デフォルトのエディターの設定

コマンドラインで Subversion を使用する場合に、svn import または svn commit など、特定のコマンドでは短いログメッセージを記述する必要があります。svn クライアントアプリケーションはまず環境変数 $SVN_EDITOR のコンテンツを読み込み、次に、より一般的な環境変数 $VISUAL$EDITOR を読み込み、どのテキストエディターを起動するかを決定します。どちらの変数も指定されていない場合には、エラーが報告されます。
環境変数 $SVN_EDITOR の値を永続的に変更する場合は、以下のコマンドを実行します。
echo "export SVN_EDITOR=command" >> ~/.bashrc
これにより、export SVN_EDITOR=command の行を ~/.bashrc に追加します。command は、任意のエディターを実行するコマンドに置き換えます (例: emacs)。現在の shell セッションで、この変更を有効にするには、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力して ~/.bashrc のコマンドを実行する必要があります。
. ~/.bashrc

例2.11 デフォルトのテキストエディターの設定

Subversion クライアントがテキストエディターとして Emacs を使用するように設定するには、以下を入力します。
~]$ echo "export SVN_EDITOR=emacs" >> ~/.bashrc
~]$ . ~/.bashrc