第5章 システム登録およびサブスクリプションの管理

資産管理を効果的に行うには、ソフトウェアインベントリ (ソフトウェアがインストールされている製品タイプとシステム数の両方) を処理するメカニズムが必要です。サブスクリプションサービスには、このメカニズムが実装されており、組織全体のサブスクリプションのグローバルな割り当てと、単一のシステムに割り当てられた固有のサブスクリプションとの両方に対する透過性を提供します。
Red Hat サブスクリプションマネージャーは yum と連動し、サブスクリプション管理とコンテンツ配信を結び付けます。サブスクリプションマネージャーが扱うのはサブスクリプションシステム関連のみです。yum または他のパッケージ管理ツールは実際のコンテンツ配信を扱います。yum の使用方法については、6章Yum で説明します。

5.1. Red Hat サブスクリプションマネージャーツールの使用

Red Hat サブスクリプションマネージャー と呼ばれるローカルシステム上の GUI および CLI ツールが登録とサブスクリプションの両方を管理します。

注記

システムに加える変更の性質上、Red Hat サブスクリプションマネージャーのツールは常に root で実行する必要があります。しかし、Red Hat サブスクリプションマネージャーは、サブスクリプションサービスのユーザーアカウントとしてサブスクリプションサービスに接続します。

5.1.1. Red Hat サブスクリプションマネージャー GUI の起動

Red Hat サブスクリプションマネージャーは、トップパネルの システム => 管理 メニューに、管理ツールの一つとして表示されます。
Red Hat サブスクリプションマネージャーメニューオプション

図5.1 Red Hat サブスクリプションマネージャーメニューオプション

また、単一のコマンドを使用して、コマンドラインから Red Hat サブスクリプションマネージャー GUI を開くこともできます:
[root@server1 ~]# subscription-manager-gui

5.1.2. サブスクリプションマネージャーのコマンドラインツールの実行

Red Hat サブスクリプションマネージャー UI を使って実行できる操作はすべて、subscription-manager ツールを使用しても実行できます。このツールは以下のフォーマットになります。
[root@server1 ~]# subscription-manager command [options]
各コマンドには、それぞれ独自の オプション セットを使用します。詳しくは、subscription-manager のヘルプと man ページを参照して下さい。

表5.1 一般的な subscription-manager コマンド

コマンド 詳細
register 新規システムをサブスクリプションサービスに対し登録または特定します。
unregister マシンの登録解除を行います。サブスクリプションは解除され、サブスクリプションサービスからマシンが削除されます。
subscribe マシンに特定のサブスクリプションをアタッチします。
redeem ハードウェアおよび BIOS 情報に基づいて、ベンダーから購入した事前指定済みのサブスクリプションにマシンを自動的にアタッチします。
unsubscribe マシンから特定のサブスクリプションまたはすべてのサブスクリプションを削除します。
list マシンとの互換性があるすべてのサブスクリプションを一覧表示します。マシンに実際にアタッチされているサブスクリプションまたはマシンが利用可能な未使用のサブスクリプションのどちらかになります。