5.14.2. マルチキャスト設定

クラスター設定ファイルでマルチキャストアドレスが指定されていない場合、Red Hat High Availability アドオンソフトウェアがクラスターの ID に基づいて作成します。アドレスの下位 16 ビットを生成し、それを IP プロトコルが IPv4 又は IPv6 であるかに応じてアドレスの上部に追記します:
  • IPv4 の場合 — 形成されるアドレスは、239.192 に Red Hat High Availability アドオンソフトウェアにより生成される下位 16 ビットが加わります。
  • IPv6 の場合 — 形成されるアドレスは、FF15:: に Red Hat High Availability アドオンソフトウェアにより生成される下位 16 ビットが加わります。

注記

クラスター ID は、各クラスター用に cman が生成する一意の識別子です。クラスター ID を表示するには、クラスターノードで cman_tool status コマンドを実行します。
クラスター設定ファイル内でマルチキャストアドレスを手動で指定するには、以下のコマンドを実行します:
ccs -h host --setmulticast multicastaddress
「以前の設定を上書きするコマンド」 に記載されているように、このコマンドは、--setmulticast オプションで設定したその他のプロパティをすべて、デフォルト値にリセットする点に注意してください。
マルチキャストアドレスを指定する場合は、cman が使用する 239.192.x.x シリーズ(又は IPv6 の場合は FF15::)を使用することをお勧めします。この範囲以外のマルチキャストアドレスを使用すると、予期できない結果が生じる場合があります。例えば、224.0.0.x (「ネットワーク上の全ホスト」) を使用した場合、正しくルートされないか、一部のハードウェアでは全くルートされない可能性さえあります。
マルチキャストアドレスを指定/修正した場合は、それを反映させるためにクラスターを再起動する必要があります。ccs コマンドを使ったクラスターの起動/停止に関する詳細は、「クラスターの起動と停止」 を参照してください。

注記

マルチキャストアドレスを指定する場合、クラスターパケットが通過するルーターの設定を確認するようにしてください。一部のルーターはアドレスを認識するのに長時間かかり、クラスターのパフォーマンスに重大な影響を与える場合があります。
設定ファイルからマルチキャストアドレスを削除するには、ccs コマンドに --setmulticast オプションを使用します。マルチキャストアドレスは指定しないでください。
ccs -h host --setmulticast