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第11章 Clustered Samba の設定

Red Hat Enterprise Linux 6.2 リリースでは、Red Hat High Availability アドオンは Clustered Samba を active/active 設定で実行できるようになっています。これには、クラスターの全ノードに CTDB をインストールして設定する必要があり、これとあわせてGFS2 クラスターファイルシステムを使用します。

注記

Red Hat Enterprise Linux 6 は Clustered Samba を実行するノードを最大で 4 つサポートします。
本章では、サンプルのシステムを設定することにより CTDB を設定する手順を説明します。GFS2 ファイルシステムの設定については 『Global File System 2』 を参照してください。論理ボリュームの設定は、『論理ボリュームマネージャの管理』 をご覧ください。

注記

Samba 外から Samba シェア内にあるデータへの同時アクセスは、サポートされていません。

11.1. CTDB の概要

CTDB は Samba により使用される TDB データベースのクラスター実装です。CTDB を使用するには、クラスター化ファイルシステムが利用可能、かつクラスター内の全ノードで共有されている必要があります。CTDB は、このクラスター化ファイルシステムに加えクラスター化機能を提供します。また、Red Hat Enterprise Linux 6.2 リリース以降、CTDB はクラスタースタックを Red Hat Enterprise Linux クラスタリングにより提供されるクラスタースタックと同時に実行します。CTDB はノードメンバーシップ、リカバリ/フェイルオーバー、IP の再配置、Samba サービスを管理します。