14.3. Para-virtualized ドライバーのインストール

以下の3つの章では、para-virtualized ドライバーを持つ Red Hat Enterprise Linux 5.1 か それ以降のバージョンで実行する完全仮想化ゲストのインストールと設定の方法を説明して います。

重要

Para-virtualized ドライバーは特定のハードウェアとバージョンの組み合わせでのみ サポートされています。para-virtualized ドライバーをインストールする前に、ご使用の ハートウェアとオペレーティングシステムの要件が満足されているかどうかを確認して下さい。

注記

新しくゲストシステムをインストールしている場合は、para-virtualized の ブロックデバイスドライバーから最大限の利便性を得るために、少なくとも 2つのディスクでゲストを作成すべきです。
MBR と ブートローダ(GRUB)を収納 しているディスクのため、及び /boot パーティションのために para-virtualized ドライバーを使用します。このパーティションは非常に小さいもので十分です。 その理由は、それが /boot パーティションを保持するだけの十分な 容量があればいいからです。
2つめのディスクとその他のディスクはすべて他のパーティション用(例えば、//usr)、又は論理ボリューム用に使用します。
このインストール方法を使用すると、ゲストのインストールが完了した後に para-virtualized のブロックデバイスドライバーがインストールされた場合に、 ゲストの起動と /boot パーティションへのアクセス のみが仮想化ブロックデバイスドライバーを使用することになります。

14.3.1. 共通のインストール手順

以下の一覧は、全てのゲストオペレーティングシステムバージョンに渡って共通の 高水準の手順を説明しています。
  1. 使用するハードウェアアーキテクチャ用の RPM をゲストオペレーティングシステム内の 適切な位置にコピーします。ユーザーのホームディレクトリで十分です。自分が 必要とする RPM が不明な場合は、「Para-virtualization の制約とサポート」 にある表で確認して 下さい。
  2. rpm コマンド、又は yum コマンドを 使用して、パッケージをインストールします。rpm ユーティリティは 以下の 4つの新規カーネルモジュールを /lib/modules/[%kversion][%kvariant]/extra/xenpv/%release にインストールします:
    • PCI インフラストラクチャモジュール、xen-platform-pci.ko
    • バルーニングモジュール、xen-balloon.ko
    • 仮想ブロックデバイスモジュール、xen-vbd.ko
    • 及び、仮想ネットワークデバイスモジュール、xen.vnif.ko.
  3. ゲストオペレーティングシステムが para-virtualized ドライバーの自動ロードを サポートしていない場合(例えば、Red Hat Enterprise Linux 3)、必要な ポストインストールステップを実行して、そのドライバーをオペレーティングシステム 特有の場所にコピーします。
  4. ゲストオペレーティングシステムをシャットダウン
  5. ゲストオペレーティングシステムの設定ファイルをホスト上で再設定して、インストール済の para-virtualized ドライバーを使用します。
  6. ネットワークデバイス用の “type=ioemu” エントリを削除します。
  7. para-virtualized ブロックデバイスドライバー用に使用したい追加のストレージ エンティティを追加します。
  8. ゲストを再起動します:
    # virsh start YourGuestName
    ここで、YourGuestName はゲストオペレーティング システムの名前です。
  9. ゲストネットワークを再設定します。