Red Hat Training

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第1章 システム要件

この章では、Red Hat Enterprise Linux 上で仮想化を正しく稼働するためのシステム要件の 一覧を表示します。仮想化にはまず、仮想化パッケージを持つ Red Hat Enterprise Linux 5 Server を 実行しているシステムが必要です。仮想化パッケージのインストールに 関する情報には、5章仮想化パッケージをインストール をご覧下さい。

最低限のシステム要件

  • 6 GB の空きディスク領域
  • 2GB の RAM.

推奨されるシステム要件

  • 6GB と更にゲスト毎のゲストオペレーティングシステムに推奨されるディスク容量。 ほとんどのオペレーティングシステムには、6GB 以上のディスク容量が推奨されます。
  • 各仮想化 CPU 用及び hypervisor 用にプロセッサコア、又はハイパースレッド1つずつ
  • 2GB の RAM と更に仮想化ゲスト用の 追加の RAM

注記

KVM hypervisor は、仮想化ゲスト用に使用可能な RAM とプロセッサコアよりも多くを 使用してゲストをサポートします。KVM での安全なリソースのオーバーコミットに関する 情報については 「KVM でオーバーコミット」 を参照して下さい。
Xen para-virtualization の要件

Para-virtualized ゲストは Red Hat Enterprise Linux 5 のインストールツリーを 必要とします。これは、NFS か、FTP か、 HTTP のプロトコルを使用して 入手できます。

Xen 完全仮想化の要件

Xen Hypervisor を持つ完全仮想化は以下を必要とします:

  • Intel VT 拡張を持つ Intel プロセッサ 1つ、又は
  • AMD-V 拡張を持つ AMD プロセッサ 1つ、又は
  • Intel Itanium プロセッサ 1つ
ご使用のプロセッサが仮想化拡張を持っているかどうかを判定するには、 「仮想化拡張を確認」 を参照して下さい。
KVM の要件

KVM hypervisor は以下を必要とします:

  • Intel VT 及び Intel 64 拡張を持つ Intel プロセッサ 1つ、又は
  • AMD-V と AMD64 拡張を持つ AMD プロセッサ 1つ
ご使用のプロセッサが仮想化拡張を持っているかどうかを判定するには、 「仮想化拡張を確認」 を参照して下さい。
ストレージのサポート

サポートのあるゲストストレージの方法は以下のようになります:

  • ローカルストレージ上のファイル
  • 物理ディスクのパーティション
  • ローカルで接続している物理 LUN
  • LVM パーティション
  • iSCSI とファイバーチャンネルベースの LUN

重要

ファイルベースのゲストイメージは /var/lib/xen/images/ フォルダーに格納されるべきです。別のディレクトリを使用する場合は、そのディレクトリを SELinux ポリシーに追加しなければなりません。 詳細については、「SELinux と仮想化」 をご覧下さい。