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第4章 DM-Multipath 設定ファイル

デフォルトでは、DM-Multipath はマルチパッシングの最も一般的な使用の為の設定値を 提供します。更には、DM-Multipath には、DM-Multipath に対応する最も一般的な ストレージアレイ用のサポートが含まれています。そのデフォルト設定値とサポート されているデバイスは /usr/share/doc/device-mapper-multipath-0.4.7/multipath.conf.defaults ファイル内で見ることができます。
DM-Multipath のデフォルト設定値は、/etc/multipath.conf 設定ファイルを 編集することにより上書きすることが出来ます。必要であれば、デフォルトでサポートされていない ストレージアレイをこの設定ファイルに追加することもできます。この章では、 multipath.conf ファイルの構文解析と修正についての情報を提供しています。 ここには、以下のようなトピックのセクションが含まれています:
  • 設定ファイル概要
  • 設定ファイルブラックリスト
  • 設定ファイルデフォルト
  • 設定ファイルマルチパス
  • 設定ファイルデバイス
マルチパス設定ファイル内では、自分の設定に必要なセクションのみ、あるいは multipath.conf.defaults ファイルに設定してあるデフォルト値を変更したい セクションのみを指定する必要があります。使用中の環境に関連性がないか、あるいはデフォルト値を 上書きする必要がないファイルのセクションがある場合、それらは初期ファイル内にあるため、 コメントアウトの状態で残すことができます。
設定ファイルでは正規表現の記述構文が使用可能です。
設定ファイルの注釈付きバージョンは /usr/share/doc/device-mapper-multipathd-0.4.7/multipath.conf.annotated にあります。

4.1. 設定ファイル概要

マルチパス設定ファイルは以下のセクションに分割されています:
blacklist
マルチパス用に考慮されない特定デバイスの一覧表示です。デフォルトでは、 全てのデバイスがブラックリストされています。通常はデフォルトのブラックリスト セクションはコメントアウトすることになります。
blacklist_exceptions
ブラックリストセクションのパラメータに従って他の状況ではブラックリストされる ことになるマルチパスの候補の一覧表示。
defaults
DM-Multipath 用の一般的デフォルト
multipaths
個別のマルチパスデバイスの特性セッティングです。これらの値は設定ファイルの defaultsdevices のセクションで指定されている ものを上書きします。
devices
個別ストレージコントローラ用のセッティングです。これらの値は設定ファイル内の defaults セクションに指定してあるものを上書きします。デフォルトで サポートされていないストレージアレイを使用している場合は、自分のアレイ用の devices サブセクションを作成する必要があるでしょう。
システムがマルチパスデバイスの属性を判定する場合は、最初にそれはマルチパスセッティングをチェックし、 それからデバイス毎のセッティングをチェックして、その後マルチパスシステムのデフォルトを チェックします。