Red Hat Training

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第6章 更新全般

MySQL 5.1 と MySQL 5.5

Red Hat Enterprise Linux 5.10 では、ソフトウェアコレクションとして MySQL パッケージの更新バージョン、特にバージョン 5.1 と 5.5 を提供しています。MySQL 5.0 から 5.5 に移行を行なうために、まず最初に MySQL 5.1 への更新を行なってください。MySQL 5.1 パッケージはサポートされていませんので注意してください。MySQL 5.1 パッケージは MySQL 5.5 への移行専用として提供されています。MySQL 5.1 は実稼働用のシステムでは使用しないでください。MySQL 5.0 から MySQL 5.5 への移行については、『Red Hat Enterprise Linux 5 Deployment Guide』 の 『Migrating from MySQL 5.0 to MySQL 5.5』 の章を参照してください (https://access.redhat.com/site/documentation/Red_Hat_Enterprise_Linux/)。
前述した更新の結果、Red Hat では MySQL 5.0 パッケージに関するセキュリティアドバイザリについては発行を行なわなくなります (mysql-5.0.* および関連パッケージ)。今後提供されるのは、MySQL 5.5 に関するセキュリティアドバイザリのみとなります。

新しいパッケージ「gcc-libraries

新しいパッケージ gcc-libraries には、libitm ライブラリと新ライブラリとなる libatomic が含まれます。このパッケージは Red Hat Enterprise Linux 5.10 に同梱されるようになります。Red Hat Enterprise Linux 5.9 では、libitmlibitm パッケージに含まれる別のパッケージでした。この libitm パッケージが廃止予定となり、gcc-libraries パッケージがその代替パッケージになります。