10.7. コマンドラインを使用したエントリーキャッシュサイズの設定
ディレクトリーサーバーはエントリーキャッシュを使用して、検索および読み取り操作中に使用されるディレクトリーエントリーを格納します。すべてのレコードを格納できるサイズにエントリーキャッシュを設定すると、検索操作のパフォーマンスに最も大きな影響を与えます。
エントリーのキャッシュが設定されていない場合、Directory Server は id2entry.db
データベースファイルからエントリーを読み取り、識別名 (DN) をディスク上のフォーマットからメモリー内のフォーマットに変換します。キャッシュに保存されているエントリーにより、サーバーはディスク I/O および変換の手順をスキップできます。
手順
自動キャッシュチューニングを無効にします。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend config set --cache-autosize=0
接尾辞とそれに対応するバックエンドを表示します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com suffix list dc=example,dc=com (userroot)
このコマンドにより、各接尾辞の横にバックエンドデータベースが表示されます。次の手順で、接尾辞のデータベース名が必要です。
データベースのエントリーキャッシュサイズをバイト単位で設定します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend suffix set --cache-memsize=2147483648_ userRoot__
このコマンドは、
userRoot
データベースのエントリーキャッシュを 2 GB に設定します。インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart