10.3. コマンドラインを使用したデータベースキャッシュサイズの設定
データベースキャッシュには、データベースの Berkeley データベースインデックスファイルが含まれます。つまり、データベースによる属性のインデックス化に使用されるすべての *.db
およびその他のファイルになります。この値は、Berkeley DB API 関数 set_cachesize()
に渡されます。このキャッシュサイズは、エントリーキャッシュサイズに比べて Directory Server のパフォーマンスへの影響は少ないですが、エントリーキャッシュサイズを設定した後に RAM に余裕がある場合は、データベースキャッシュに割り当てるメモリー量を増やします。
手順
Automatic Cache Tuning を無効にします。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend config set --cache-autosize=0
データベースのキャッシュサイズを手動で設定します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend config set --dbcachesize=268435456
データベースのキャッシュサイズをバイト単位で指定します。この例では、コマンドはデータベースキャッシュを 256 MB に設定します。
インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart