第5章 Directory Server スレッドの数の設定

同時接続を処理するために Directory Server が使用するスレッドの数は、サーバーのパフォーマンスに影響します。たとえば、すべてのスレッドが時間のかかるタスク (add 操作など) の処理に追われている場合、新しい受信接続は、空いているスレッドがリクエストを処理できるようになるまでキューに置かれます。

サーバーが提供する CPU スレッド数が少ない場合、スレッド数を多く設定することでパフォーマンスが向上します。ただし、CPU スレッドが多数あるサーバーでは、設定値が高すぎてもパフォーマンスは向上しません。

デフォルトでは、ディレクトリーサーバーは自動チューニング設定を使用します。この設定では、サーバーは使用可能な CPU スレッドと同じ数のディレクトリーサーバースレッドを最大 512 のディレクトリーサーバースレッドまで使用します。

注記

Red Hat は、自動チューニング設定を使用することを推奨しています。スレッド数は手動で設定しないでください。

5.1. コマンドラインを使用したスレッド数の設定

特定の状況では、ディレクトリーサーバースレッドの固定数を手動で設定する必要があります。たとえば、自動チューニング設定を使用せずに仮想マシンの CPU コア数を変更した場合、ディレクトリーサーバースレッドの数を調整するとパフォーマンスが向上する可能性があります。

以前に特定の数のスレッドを設定した場合は、この手順を使用して自動チューニング設定を再度有効にすることもできます。

手順

  1. ディレクトリーサーバーが使用するスレッド数を設定します。

    # dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-threadnumber="64"

    自動チューニング設定を有効にするには、nsslapd-threadnumber パラメーターを -1 に設定します。

  2. インスタンスを再起動します。

    # dsctl instance_name restart