第2章 ディレクトリーサーバーからのデータのエクスポート
コマンドラインやウェブコンソールを使って、Directory Server のデータベースから LDIF ファイルにデータをエクスポートすることができます。
注記
書き出し操作には、ディレクトリーデータのみが含まれます。エクスポートには、設定情報 (cn=config
)、スキーマ情報 (cn=schema
)、監視情報 (cn=monitor
) は含まれません。
エクスポート機能を使って
- 別のディレクトリーサーバーにデータをコピーする。
- データを他のアプリケーションにエクスポートする。
- ディレクトリートポロジーの変更後にデータベースを再作成します。
- データベースを分割します。
2.1. サーバー稼働中にコマンドラインでデータを書き出す
ディレクトリーサーバーインスタンスの実行中にデータをエクスポートするには、dsconf backend export
コマンドを使用します。
前提条件
-
dirsrv
ユーザーに、バックアップ先ディレクトリーの書き込みパーミッションがある。 - Directory Server インスタンスが実行している。
手順
データを LDIF ファイルにエクスポートするには、
dsconf backend export
コマンドを使用します。たとえば、
userRoot
データベースをエクスポートするには、以下のコマンドを実行します。#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com backend export userRoot
The export task has finished successfullyデフォルトでは、
dsconf
は、エクスポートを/var/lib/dirsrv/slapd-instance_name/export/
ディレクトリーのinstance_name_database_name-time_stamp.ldif
という名前のファイルに保存します。または、コマンドに-l file_name
オプションを追加して、別の場所を指定します。-
バックアップ中の問題について、
/var/log/dirsrv/slapd-instance_name/errors
ログを検索します。
関連資料
-
データのエクスポートに使用できるすべての追加設定を表示するには、
dsconf ldap://server.example.com backend export --help
コマンドの出力を参照してください。 - サーバー稼働中にコマンドラインでデータを取り込む
- Directory Server のバックアップ