第15章 レプリケーション関連の問題のトラブルシューティング
このセクションでは、レプリケーション環境で頻繁に発生するエラーメッセージをリスト表示し、考えられる原因を説明し、解決策を示します。
15.1. レプリケーション関連のエラーをログに記録するように Directory Server を設定
レプリケーション関連のエラーをログに記録するには、レプリケーションのデバッグを有効にします。nsslapd-errorlog-level
パラメーターは加算的です。つまり、複数のロギング機能を有効にするには、各ロギング機能の値を加算し、合計を nsslapd-errorlog-level
に設定する必要があります。
手順
現在のエラーログレベルを表示します。
#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config get nsslapd-errorlog-level
nsslapd-errorlog-level: 16384レプリケーションのデバッグを有効にする値は
8192
です。nsslapd-errorlog-level
パラメーターを24576
(8192
+ 以前の値16384
) に設定して、現在有効になっているエラーログ機能に加えてレプリケーションのデバッグを有効にします。#
dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com config replace nsslapd-errorlog-level=24576