2.23. cn=task_name,cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config

構文の検証では、属性への変更をすべてチェックし、新しい値に、その属性タイプに必要な構文が含まれていることを確認します。属性構文は RFC 4514 の定義に対して検証されます。

構文検証はデフォルトで有効になっています。ただし、構文の検証では、属性の追加や変更時など、属性値への変更のみが監査されます。既存 の属性値の構文は検証されません。

既存の構文の検証は、構文検証タスクを使用して実行できます。このタスクは、(syntax-validation-basedn 属性内の) 指定のサブツリーでエントリーをチェックし、任意で、指定されたフィルターに一致するエントリー (syntax-validation-filter 属性) のみを確認します。

dn: cn=example,cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config
objectclass: extensibleObject
cn:example
basedn: ou=people,dc=example,dc=com
filter: "(objectclass=inetorgperson)"

タスクが完了すると、タスクエントリーはディレクトリーから削除されます。

構文検証が無効であるか、サーバーを移行する場合は、属性構文の要件に準拠しないサーバーにデータが存在する可能性があります。構文検証タスクを実行して、構文の検証を有効にする前に既存の属性値を評価できます。

cn=syntax validate エントリーは、構文検証操作のコンテナーエントリーです。cn=syntax validate エントリー自体には、タスクに固有の属性はありません。cn=task_ID,cn=syntax validate,cn=tasks,`cn=config など、このエントリーにあるタスクエントリーごとに、その属性を使用して個別の更新タスクを定義します。

2.23.1. basedn

構文検証タスクを実行するサブツリーを指定します。以下に例を示します。

basedn: ou=people,dc=example,dc=com
パラメーター説明

エントリー DN

cn=task_name,cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config

有効な値

任意の DN

デフォルト値

なし

構文

DN

basedn: dc=example,dc=com

2.23.2. filter

構文検証タスクを実行する指定の basedn の下の特定のエントリーを識別するために使用できるオプションの LDAP フィルターが含まれます。この属性がタスクに設定されていない場合は、basedn 内のすべてのエントリーが監査されます。以下に例を示します。

filter: "(objectclass=person)"
パラメーター説明

エントリー DN

cn=task_name,cn=syntax validate,cn=tasks,cn=config

有効な値

任意の LDAP フィルター

デフォルト値

"(objectclass=*)"

構文

DirectoryString

filter: "(objectclass=*)"