第9章 データベースリンクのパフォーマンスの調整
Directory Server の接続およびスレッド管理への変更により、データベースリンクのパフォーマンスを改善できます。
9.1. リモートサーバーへの接続の管理
各データベースリンクは、リモートサーバーへの接続のプールを維持します。本セクションでは、それらを最適化する方法を説明します。
9.1.1. コマンドラインを使用したリモートサーバーへの接続の管理
本セクションでは、特定のデータベースの設定とデフォルト設定を更新する方法を説明します。
9.1.1.1. 特定のデータベースのデータベースリンク接続管理設定の更新
特定のデータベースのデータベースリンク接続管理設定を更新するには、以下を実行します。
- 以下のコマンドを使用して、データベースリンクの設定を更新します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com chaining link-set parameter=value link_name
設定可能なパラメーターのリストは、以下を入力します。# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com chaining link-set --help
- Directory Server インスタンスを再起動します。
# dsctl instance_name restart
9.1.1.2. デフォルトのデータベースリンク接続管理設定の更新
デフォルトのデータベースリンク接続管理設定を更新するには、以下のコマンドを使用します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com chaining config-set-def parameter=value
設定可能なパラメーターのリストは、以下を入力します。
# dsconf -D "cn=Directory Manager" ldap://server.example.com chaining config-set-def --help
9.1.2. Web コンソールを使用したリモートサーバーへの接続の管理
本セクションでは、特定のデータベースの設定とデフォルト設定を更新する方法を説明します。
9.1.2.1. 特定のデータベースのデータベースリンク接続管理設定の更新
特定のデータベースのデータベースリンク接続管理設定を更新するには、以下を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。詳細は、『Red Hat Directory Server Administration Guide』のLogging Into Directory Server Using the Web Consoleセクションを参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Database タブで、更新するデータベースリンク設定を選択します。
- Show Advanced Settings をクリックしす。
- 詳細設定エリアでフィールドを更新します。ツールヒントとパラメーターの cn=config エントリーで対応する属性名を表示するには、設定の上にマウスのカーソルを合わせます。詳細は、『Red Hat Directory Server Configuration, Command, and File Reference』のパラメーターの説明を参照してください。
- Save Configuration をクリックします。
- Actions ボタンをクリックして、Restart Instance を選択します。
9.1.2.2. デフォルトのデータベースリンク接続管理設定の更新
デフォルトのデータベースリンク接続設定を更新するには、以下を実行します。
- Web コンソールで Directory Server ユーザーインターフェイスを開きます。詳細は、『Red Hat Directory Server Administration Guide』のLogging Into Directory Server Using the Web Consoleセクションを参照してください。
- インスタンスを選択します。
- Database タブで Chaining Configuration を選択します。
- Default Database Link Creation Settings エリアのフィールドを更新します。ツールヒントとパラメーターの cn=config エントリーで対応する属性名を表示するには、設定の上にマウスのカーソルを合わせます。詳細は、『Red Hat Directory Server Configuration, Command, and File Reference』のパラメーターの説明を参照してください。
- Save Default Settings をクリックします。
- Actions ボタンをクリックして、Restart Instance を選択します。