2.4. サイト調査の文書化
データ設計の複雑性により、サイト調査の結果を文書化します。サイト調査の各ステップでは、単純なテーブルを使用してデータを追跡することができます。決定および未処理の懸念を概説する、サプライヤーテーブルの構築を検討します。テーブルの内容の並べ替えと検索を簡単に行えるように、適切なヒントとしてはスプレッドシートを使用します。
表2.4「例: データ所有者およびアクセスのリスト」は、サイト調査によって識別された各データに対するデータの所有者とデータアクセスを特定しています。
表2.4 例: データ所有者およびアクセスのリスト
データ名 | 所有者 | サプライヤーサーバー/アプリケーション | 自己読み取り/書き込み | グローバルな読み取り | 人事部門による書き込み | 情報システム部門による書き込み |
---|---|---|---|---|---|---|
従業員名 | HR | PeopleSoft | 読み取り専用 | ◯ (匿名) | はい | はい |
ユーザーパスワード | IS | Directory US-1 | 読み取り/書き込み | ✕ | ✕ | ○ |
自宅電話番号 | HR | PeopleSoft | 読み取り/書き込み | ✕ | ○ | ✕ |
従業員のロケーション | IS | Directory US-1 | 読み取り専用 | ○ (ログインが必要) | ✕ | ○ |
オフィスの電話番号 | ファシリティー | Phone switch | 読み取り専用 | ◯ (匿名) | ✕ | ✕ |
表の各行には、評価されている情報、関連する部署、その情報の使用方法、およびアクセス方法が表示されます。たとえば、1 行目では、従業員名 データには以下のような管理上の考慮事項があります。
- 所有者:人事部門はこの情報を所有しているため、更新や変更を行います。
- サプライヤーサーバー/アプリケーション:PeopleSoft アプリケーションは従業員名の情報を管理します。
- 自己読み取り/書き込み:ユーザーは自分の名前を読み取ることができますが、書き込み (または変更) することはできません。
- グローバルな読み取り:従業員名は、ディレクトリーへのアクセスがあるすべてのユーザーが匿名で読み取ることができます。
- 人事部門による書き込み:人事グループのメンバーは、ディレクトリー内の従業員名を変更、追加、および削除できます。
- 情報システム部門による書き込み:情報サービスグループのメンバーは、ディレクトリー内の従業員名を変更、追加、および削除できます。